こんにちは。オンライン英語・英会話コーチ工藤 裕です。
日本語のカタカナ表現は、日本人の勘違いや造語が定着した場合が多く、正しい英語を反映しているとは限りません(和製英語)。英語での本来の使い方を学ぶ必要があります。
日本語ではこう言いますが
シュークリーム
英語では
cream puff
Comments (ひとこと)
「シュークリーム」は英語からの輸入語ではありません。フランス語に由来しています。シュークリームをそのまま英語で使ってしまうとどうなると思いますか?「シュー」の部分が笑いを引き起こすことになりますよ。「日本人は食べちゃうんだねえ!」と。
「シュー」は英語では「靴」。私たちは普段「シューズ」と言っているので、「シュー」と「靴」は結びつきにくいですが、shoesのshoeです。靴の片方は単数形でshoeですからね。この発音が[シュー]です。ということは、英語話者にとっての「シュークリーム」はshoe cream、つまり「靴の手入れ用クリーム」と受け取られることになるのです。
では、英語では何と呼ばれているでしょうか。一般的にはcream puff [クリーム パフ]です。puffは「膨らむ」という意味があります。焼いて膨らんだクリーム入り生地をイメージできますね。
上でシュークリームはフランス語からカタカナ化したと言いましたが、実はそのフランス語ではchou a la creme (シュ・ア・ラ・クレム)と言うそうです。全然シュークリームじゃありませんね。ちなみに、フランス語ではクリームを「クレム」と言います。一時期、「クリームブリュレ」が正しいのか「クレムブリュレ」が正しいのかという論争(?)がありましたが、英語かフランス語かの違いだけで指しているものは同じ、なのでした。
なお、一口サイズの小さいシュークリームを、フランスではprofiterole (プロフィトロール)と呼ぶとのこと。私は知りませんでしたが、専門店やお菓子に詳しい人なら日頃から使い分けているかも知れませんね。
Examples (例文)
Example 1
Go to that bakery and try their cream puffs. They are marvelous!
(あのベーカリーンのシュークリーム食べてみてよ。すごいよ!)
Example 2
She bought not only the gelato but also other sweets such as cream puffs.
(彼女、ジェラートだけじゃなくてシュークリームとか他のスウィーツも買ってたよ。)
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!