おもしろい英語表現を紹介します。

be on the ball

という英語の意味を聞かれたら、何だと想像しますか?

on the ballの文字通りの意味は「ボールの上」です。ボールの上に人が乗っている姿を想像してみましょう。「危なっかしい」と思うかも知れません。上手な人をイメージすれば、「バランス感覚に優れている」と思うことでしょう。それが一般的な私たちの印象ではないかと思います。直感的には「危険な」か「バランスを取るのがうまい」のどちらかを答えてしまいそうです。でも、be on the ballの英語の実際の意味は奥が深いですよ。

サーカスのピエロでもなく、練習熱心なスポーツ選手でもない人がボールの上に乗るところを想像することにしましょう。一応、上にちゃんと乗れているという状況設定にします。

もちろん、平然とはしていられないことでしょう。ふらつくので、ボールに乗ったまま、ゆったりとスマホを見たり食事などはできません。当然、落ちないように注意します。ここがポイントでして、注意深いというのがbe on the ballの意味の中心なのです。

さて、注意深い人ってどういう人でしょうか。周囲をよく見ていますね。周囲をよく注意しながら仕事をする人は、たいてい有能だと思います。注意力が神の領域にまで到達しているのがゴルゴ13、有能です。彼の業務内容はアレですが。ということで、派生的に「優秀、有能」という意味にもなるのです。

be on the ballという言い回しは、ふらついて危ないのではなく、バランス感覚に優れているという意味で使われているのでもありません。ふらつくからきちんと注意していて、油断することなく、物事をよく心得ていて有能だ、という意味なのです。

英語圏の人たちはおもしろい発想をしたものですね。以下の例文もぜひ参考にしてください。

(1) John did a really good job in our project. He’s on the ball.
(ジョンはプロジェクトでとても良い仕事をした。彼はよくやっている。)

(2) Mary is really on the ball, and she’s a very active person.
(メアリーは本当に有能で、とても積極的です。)

(3) Bill says he didn’t sleep well last night and he’s not really on the ball today.
(ビルが言うには、ゆうべあまり眠れなくて今日は注意散漫なんだって。)

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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