■deceitful
近年、脳科学がずいぶん注目されるようになってきました。著名な研究者がメディアに登場することが増えましたね。私たちの何気ない言動が、無秩序ではなく、一定の科学的な根拠を持っていることがわかってきているようです。
一例を挙げると、表情、しぐさ、身振り、手振りは、言葉より先に現れており、次の思考や言葉をすでにほのめかしている場合もあるそうです。そして、相手はこのような言語外のメッセージを瞬時に捉え、真意を汲み取っているのだそう。感覚的にはわかっているように思えますが、科学的に分析がされているのですね。
そう考えると、今までは半ば当然と思われていた身振り手振りを交えてのスピーチなどをすると、「うそくさい」と思われる危険性があるでしょう。偽りのスピーチ・・・そんな風に思われたくはないですね。
「偽り」と言うと、どことなく詩的な響きを感じる私です。嫌いな言葉ではないですが、意味は決してよくはありませんな。おおざっぱに言えば「嘘」ということで、心が正直ではないことを指しますよね。では、この「偽り」を英語ではどう表すでしょうか。
今回紹介する語は、形容詞deceitfulです。「偽りの、不正直な」という意味です。動詞形はdeceiveで「だます」です。「受け取る」のreceiveとよく似ているので、見間違いに注意しましょう。
一般的な表現である、「嘘をつく」は通常、動詞としてのlieや、tell a lieというフレーズを思い浮かべると思います。これでも十分ではありますが、語彙を増やして自分が発する英語の表現の幅を広げるという意味で、deceiveやdeceitfulをあなたの語彙リストに加えてくださいね。
■例文
(1) They claim the government has been deceitful.
(政府は嘘をついているというのが彼らの主張だ。)
(2) He never struck me as deceitful before.
(以前は彼が不正直だとは思わなかった。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!