■blue-sky

夏が終わったなと感じるきっかけのひとつに空があると思います。言葉ではうまく言えませんが、空が変わります。秋晴れと言いますが、すっきりした気持ちになりますね。

日常生活で空と言えば、天候を考えるのが普通です。しかし、想像力を刺激してくれるものでもありますね。色、雲の形やその配置などから、いろいろな思いを巡らせることがあります。

また、空を見て距離を考えることもあります。遠くに住む家族や知人のことを思う時に、「離れていても同じ空の下」と言ったり、「この空はつながっている」と言い、両者のつながりを確認することも。

空には県境や国境はありません。当たり前と言えば当たり前ですが、想像力の大事な源なのです。空には区切れ、境目がありません。特に、宇宙時代以前の人にとっては無限の象徴だったことでしょう。

英語のおもしろい表現に

Sky is the limit.

というものがあります。日本語に直訳すると「空が限界だ」となります。変な感じがしますが、その意図するところは何でしょうか。実際の意味は、境目も始点・終点もない空が限界だということで、「限界・制限はない」という意味になるです。ひねった表現なのですね。詩的で素敵だと思います。

人々は空について無限を連想します。自由をイメージする言ってもいいでしょう。制約のない自由な空間を想像させるのが空です。これが今日のフレーズになります。

blue-sky

です。blue skyと言えばもちろん「青空」です。これら2語をハイフンで結び、1語の形容詞扱いにしています。「青空のような」ということですが、自由のイメージで、「独創的な」「斬新だが非実際的・非現実的な」という意味で使われます。

会社や学校でブレーン・ストーミング(brainstorming)が一般的になってきました。現状を打開するためにはいろいろなアイデアを出し合うことが必要です。しかし、何か意見を出すと、その場でダメ出しする人がいるものです。これを禁止するのがブレーン・ストーミングです。とにかく何でもいいから、どんどんアイデアを出して行く。批判・批評は一切しない。そうしているうちに、キラッと光るものが出てくるのですね。制約なしの遠慮なし。まさにblue-skyなのです。

基本的にblue-skyはポジティブな言葉ですが、ネガティブな側面もあります。自由に、好きに出したアイデアには、現実味がないこともありますから。例えば、CO2削減のために全人類で呼吸を止めようと提案すること自体は自由です。しかし不可能ですよね。このように両面あるということです。

blue-skyの実際の用例を見てみると、

blue-sky thinking

というフレーズが多いように感じます。「自由な発想」(ポジティブ)という意味で使われる場合もあるし、「そんなの非現実的だ」(ネガティブ)という意味の時もあります。この区別が会話の流れによって決まることは明らかですね。

ミーティングでは、自由闊達な意見交換をしたいもの。イライラすることも多いですが、アイデアはどんどん出したいですね。「どうせダメ出しだろう」と埋もれたアイデアは、実はたくさんあると思います。

~今日のフレーズ~

blue-sky

(独創的な、斬新だが非実際的・非現実的な)

■例文

(1) I had blue-sky ideas that our database would never be hacked.

(我々のデータベースがハッキングに遭うことはないという非現実的な考えを持っていた。)

(2) We need more time for blue-sky thinking on this project, before too many constraints are applied.

(このプロジェクトでは独創的なアイデアを練る時間がもっと必要だ。あれこれ制約が課されることになる前にね。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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