■secretive

個人情報保護法が施行されて何年になるでしょうか。施行以来いろいろなところで「個人情報なので」と言われるようになっていますね。「個人情報」という言葉が一般の間で、法的なものとは別の意味を持っているように思います。傾向としては法律の登場前からありましたが、表札を出さない世帯がどんどん増えています。また、相手に何のデメリットがないにもかかわらず、個人情報を理由に質問に答えてもらえず、業務に支障が出ている業者もいます。秘密にしたがる社会、になってきていますね。

秘密にしたがる人、けっこういます(上の法律とは関係なく)。クラスや職場には、謎めいた人が一人はいるものです。学校や仕事以外のところでは何を考え、何をしているのかさっぱりわからないタイプです。そういう人に個人的な質問をすると、ある人は露骨に嫌な顔をし、またある人はニコニコ笑いながら上手に別の話題にすり替えてしまいます。自分のことはあまり知ってほしくない、必要以上に関わってほしくない、そういうことなのでしょうけど、隠されると余計気になることもあるので、知りたがりにはストレスでしょう(笑)。このように、自分が関わる物事を公にしたがらない人を表わす形容詞は

secretive

です。見てすぐにわかる通り、secret(秘密)の派生語です。「秘密にしたがる」というそのままの意味です。

私たちの身近なところでは、プライバシーについてsecretiveである代表は芸能人でしょう。人によってはオープンなこともありますが、ある日本人大御所俳優はプライベートが本当に謎に包まれていましたし、インタビューなどでも個人的な話になると返答していなかったと記憶しています。その方の場合は、それがかっこいいと思っていました。

でも、secretiveであれば何事も良い方向に行くかというと、それはありません。コミュニケーションの取りようがなくなるので、人間関係が破綻するかも知れませんから、「個人情報なので」の言い過ぎには注意したいですね。極端な例だと、個人情報を理由に「名乗らない」という人もいますから。それは個人情報保護法の話とは完全に違いますのでね。あの法律は、誰にも何も知られない権利という意味ではないので(そんなの不可能だし)。

~今日のフレーズ~

secretive 秘密にしたがる

■例文

(1) He’s really secretive about his private life and his past.

(彼は私生活と自分の過去について、ホント、話したがらないんだ。)

(2) You’re so secretive. I wish you had just told me.

(水くさいなあ。言ってくれさえすればよかったのに。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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