■save up for [何々]
身の回りの物を片付けて整理するのは気持ちがいいものですね。2022年12月初旬、私も不用品の片付けを行いました。その後しばらくは物を買わないようにしようと思うのですが、現実は読みもしない本を買ったり、おもしろい雑貨に目が行って衝動買いしたりなど、出費は続きます。無駄な出費は控えるに越したことはないのですが、無駄には楽しい面もあるので、判断が難しいところ。
そんなに大きな額が入って来ないとしても、出費を控えればその分のお金は貯まります。わずかながらであっても。塵も積もれば(うまく行けばいつかは)山となり、いざという時の助けになりますね。また、将来的に何か欲しいモノがある場合も、そのために出費を抑えお金を準備していきます。海外旅行の費用や車の買い替えなどがこれに当たります(できればホイと払いたいですが)。
お金を貯める話を英語でする時は、基本動詞のsaveを使います。saveは英語学習の初期に登場しますし、古くからカタカナ語に定着しているので抵抗の少ない語彙ですね。save moneyと言えば「お金を貯める、貯蓄する」なので、これで会話はまったく問題なく進められます。ただ、今回はもう少しだけニュアンスにこだわってsaveの話をしようと思います。
save moneyは、「まさかの時のために」「いつ何どき何があるかわからないので」というニュアンスを持ちます。「使わないで大事に取っておく」という感じです。saveには「節約する」の意味もあるので、それが含まれていると思えばよいでしょう。
これとは違い、「来年海外旅行に行くと決めたからお金を貯める」という話題ではどうでしょう。具体的な将来のプラン、目標があります。この時もsave moneyと言っても何の誤解も生まれませんが、ネイティブ英語ではsave upという2語フレーズを使います。不思議なものですが、upを足すだけでニュアンスが「目的を持って貯める」に変わるのです。言葉って油断ならないですね。
save upはこれ自体がお金を貯める行為を指すので、名詞moneyを言う必要はありません。save upのみでオーケーです。また、計画、目標、目的があっての貯蓄ですから、それを具体的に示すforを続けるのが普通です。したがって、
save up for [何々]
と覚えてください。「~のためにお金を貯める」と明確になるというわけです。漠然とした貯蓄はsave、特定のモノやサービスに向けてならsave up forです。でも混乱したり、忘れたりしたらsaveでオーケー、という感じです。
ちなみに、「貯金」と「預金」についての「とある区別」を知っていますか?細かい言葉の定義や制度には踏み込みませんが、郵便局は「貯金」と呼び、銀行は「預金」と言います。
~今日のフレーズ~
save up for [何々] (目的があって)お金を貯める
■例文
(1) It took me months to save up enough money to go travelling.
(旅行に行くのに十分なお金を貯めるのに何ヶ月もかかった。)
(2) Tom’s saving up for a new car.
(トムは新しい車を買おうとお金を貯めているところだ。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!