■lapdog

多くのご家庭では、スマホとタブレットが端末の主流だと思います。パソコンを持っていないという人が増えている気がします。ということは、ユーザーが減ると「ノートパソコン」は和製英語だよという話は不要になるのでしょうか。

英語学習者なら知っている話ですが、ノートパソコンを英語ではlaptop computer、あるいは、短縮してlaptopと言います。「膝の上に載るサイズのコンピューター」というのがその意味です。

そこで質問です。lapって体のどこでしょうか。

小さい頃、親や教師に「手は膝の上」と言われていたのは私だけではないはずです。小さい子は、「でも、手を置くのは実際には太ももだよね」「膝の上に手を置いたら、背筋伸びないよね」「でも、言いたいことはわかってるし、しょうがないや」と私も含め思っていた(言っていた)と確信しております。

lap

を英英辞書で確認すると

the front part of the human body from the waist to the knees when in a sitting position (Collins English Dictionary)

とあります。

「座った姿勢の時の、腰から膝にかけての部分」

ということ。これがlapです。大事(?)なのは、太もも(thigh)とは言っていない点です。座った時の腰から膝までがlapである、と。定義上、立ったら存在しないことにもなりますな。「太もも」が一番近いですが、日本語にはlapに相当する言葉はないのですね。一応調べてみてよかったです。

lapに載せることができると言えば、小型の動物。実にかわいいです。吠えられるとちょっとうるさいですが、許せますよね。そのうち、小型犬はsmall dogでもオーケーなのですが、

lapdog (or lap dog)

とも言います。この単語を知っておくとよい理由はもうひとつあって、比喩でも使われるから。

人の言いなりの人を日本語で「腰ぎんちゃく」「おべっか使い」などと呼びます。さらには、「飼い犬」などとも言います。英語でも発想は同様で、lapdogがそれに当たります。これは時事英語で散見されますので、本来の意味と比喩の意味を知っておくとよいでしょう。

lapdog自体はかわいいのですが、人懐っこいが故に腰ぎんちゃく扱いもされるのは、残念なことです。時代的に古い表現ほど、ストレート過ぎて残酷な気がしますが、私たち自身はlapdogにならないように心がけましょうね。

ちなみに、小型の猫をlapcatと言うことはないようです。不思議な感じがしますが。

~今日のフレーズ~

lapdog

(小型犬;人の言いなりになる人)

■例文

(1) This dog seems to believe he is a lapdog.

(このワンコ、自分を小型犬だと思っているみたいだ。)

(2) Opposition parties accuse XYZ News of being a government lapdog.

(野党は、XYZニュースが政府の言いなりになっていると非難している。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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