■speak up
雄弁は銀、沈黙は金と申しますが、どっちも等価だと思います。
■今日のフレーズ
speak up
大きな声で話す(言う)、はっきり・遠慮なく・率直に話す(言う)
■例文
(1) Could you speak up? We can’t hear at the back.
(大きな声で話してもらえますか?後ろにいると聞こえないのです)
(2) If you have something to say, speak up.
(言いたいことがあるのなら、(黙ってないで)言ってください)
■解説・コメント
日本語の言い方より英語での言い回しの方のが実に簡潔ということはよくあります(その逆もありますが)。
speakは「話す」、upは「上」。どちらも基本単語で問題ありませんね。ふたつ合わせたspeak upは、「大きな声で話す」という意味です。声の大きさを上げて(up)話すからです。簡単にイメージできますね。
また、日本語では意思表示のことを「声を上げる」と言う場合がありますが、speak upにも同様の発想があり、「はっきり・遠慮なく・率直に話す」の意味でも使われます。
日本語訳と比べると一目瞭然ですが、英語ではたった2語の表現。実は、英語の練習中はこれが難しいのです。言い回しが違いすぎて、そもそも思い浮かばないですから。検索結果を見て「え?たったこれだけ?」と、短いフレーズにある意味がっかりすることはよくあります。それまでは日本語からの直訳英語でやりくりしていたのに、と。しかたありません。習うより慣れろ、ですね。
文化的には、時代がだいぶ変わったとはいえ、日本人は率直に意見を述べることが苦手です。国際なんとかの場では、おとなしくなりがち。何となく相手の言うことが全部正しいように思えてしまったり。実はそんなことはなくて、稚拙なこと、愚かしい意見は結構あります。欧米圏などの議論文化では、言うだけは言う、まずは言う、なのです。発言しない人は存在していないのと同じ、そういう発想があります。ですので、向こうの人も必ずしも自信満々なわけでもないのです。
もちろん、マナーもモラルも大事です。頭に浮かんだ言葉(悪い言葉など)をそのまま言っていいという話ではありません。speak upする時は私の過去の大失敗をしないようにしてほしいと思います。
ニュアンスが異なりますが、「声を張り上げる・荒らげる、苦情を言う、抗議する」を表すフレーズはこちらです。
■音声確認
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!