■prep
■prep
物事の多くには準備が必要です。出勤の準備、登校の準備、食事の準備。進学の準備、就職の準備。心の準備。リハーサルも準備の一種。準備なしアドリブ一発の人もいますが、それは稀かと思います。前もって知識や食材などの「材料」を用意しておくことで、失敗の可能性を低く抑えることができますね。
「準備する」を英語ではprepareと言います。語頭のpre-は「前」表す接頭辞で、pareの部分は、parareというラテン語が基になっており、make readyという意味だそうです。
英語を習い始めたばかりの人にとって、prepareは覚えにくいかも知れません。もしかしたら、ネイティブ(母語話者)にとっても「めんどくさい単語」だと思われているのかも知れませんよ。なぜかと言うと、省略した
prep
という言い方があるからです。「準備する」という意味の動詞ですが、prepareを短くしたものなのです。prepareは規則動詞なので、過去形・過去分詞形は-edを付け、preparedと言います。prepも規則動詞扱いのままで、preppedとします。
短縮形や省略形は、きちんとした言葉が求められる場面では控えるのが基本です。ですが、友人や身内などカジュアルに話せる人とは、このような言い方が多用されます。私たち英語学習者も、このような表現をできるだけ多く仕入れておくとよいですね。学校や教材ではprepareと覚えたのを、生の会話でさらりとprepと言う。些細なことのように思えますが、これが楽しいのです。「わ、使っちゃった」と一人心の中で喜んでしまうのです、不思議かも知れませんが。学習プロセスでは小さな喜びの経験が大切で、それが次に向かうモチベーションになります。
物事は一朝一夕では上達しません。日々の積み重ねが大事ですが、それらも来るべき熟練のための準備なのですなあ。
~今日のフレーズ~
prep 準備する
■例文
(1) I have to prep for my afternoon class.
(午後の授業の準備をしなくちゃ。)
(2) After prepping the boat, they sailed it out to the island.
(ボートを準備し、彼らはそれに乗って島へ向かった。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!