■pointer
メンタリストDaiGoの弟でしたか、松丸亮吾氏がクイズを作って出題しますよね。データになる絵や文字に規則性を見出して解いてくださいというような。私はああいうのが苦手でして、ヒントがないとなかなか解けません。私の頭は先入観の固まりなので、答えを知ると「なんだ、そんなことだったのか」といつも悔しい思いをします。
物を考えること自体はとても孤独な作業で、それが楽しいこともあれば、苦痛でしかないこともあります。誰か信頼できる人のアドバイスが欲しくなることってありますよね。あっさり答えをもらった方がありがたい時もありますが、ヒントをもらって残りは自分で考えるのも大切ですし、知的に楽しいです。
アドバイス。日本語に定着したカタカナ語ですが、助言です。ヒントもアドバイスの一種です。元の英語はadvice。この単語の主要ポイントは不可算名詞だということ。数えられない名詞なので、✕an adviceと言ったり、✕advicesと言うことはありません。日本語なら「3つのアドバイス」と言っても問題ないですが、英語ではthree pieces of adviceとし、✕three advicesとは言いません。不可算名詞なんてなくなればいいのに、と思います(というより、冠詞と複数形、ついでに3単現のSがなくなってくれればいいのですが)。
朗報というほどではないですが、アドバイスの意味でpointerという可算名詞があります。ネイティブ(母語話者)はadviceもよく使うのですが、pointerも同じように使っています。adviceもpointerも「助言」ですが、pointerは単数ならaを付け、複数ならpointersとできます。個人の感想というやつではありますが、こちらの方が日本人には実は使いやすい気がします。
pointは動詞だと「指摘する」の意味です。それに-erが付いたpointerは「指示棒」。最近はレーザーポインターが主流ですが、講師がスクリーンに投影された映像の細かいところを指すのに、以前は細い棒を使っていました。これがどうして助言の意味で使うようになったのかはわかりませんが、「ここの所がね」と指示棒でチョンチョンと指しながら何か言われれば、「それはアドバイスと言えるな」と私は連想します。
普段はadviceと言っているのを、一度a pointerやpointersと言い換えてみてはどうでしょうか。一度使えば自分の語彙として定着しますよ。
~今日のフレーズ~
pointer 助言、アドバイス、ヒント
■例文
(1) Here are a few pointers to help you solve the quiz.
(そのクイズを解くためのヒントがいくつかあります。)
(2) Bill gave me some pointers on my golf swing.
(ビルは私のゴルフのスイングについてアドバイスをしてくれた。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!