■trainspotter

いろいろな分野に熱烈なファンがいます。1990年初頭に「オタク」という言葉が生まれ、今では「ヲタ」とも呼ぶようになっていますね。言葉の上で私がおもしろいなと思うのは「鉄」です。鉄道ファンを一般的に「鉄オタ」と言うことはあるようですが、興味によって、「撮り鉄」(撮影)、「乗り鉄」(鉄道旅行)、「降り鉄」(途中下車の旅)など、「◯◯鉄」という呼び名がそれぞれの領域にあるそうです。必ずしもオタ(ヲタ)とは言わないのですね。

海外にも鉄道ファンはたくさんいます。当然、鉄道ファンを表す英語もたくさんありまして、ネット検索してみるとかなりの言い方があることがわかります。鉄道に特に関心がない人にとっては、ネイティブでもなじみはないでしょう。

鉄道ファン・愛好家を英語では、railfanと言うのが最も一般的です。あるいは、railway enthusiastも、なじみのない人に伝わりやすい言い方です。そして今回は、数ある鉄道マニアの呼称の中から、

trainspotter

を紹介します。映画が好きな人ならすぐにピンと来ると思いますが、1996年に公開された映画にTrainspottingという作品があります。これはそのtrainspottingの語尾変化形です。trainspottingは、駅に行くなどして鉄道車両を見たり、撮影を楽しむ趣味の活動のこと。それをする人が、-er形を用いたtrainspotterになるのです。

spotは動詞で「見つける、見極める、見抜く」という意味の動詞ですので、trainspotterを文字通りに解釈すると「列車を見つけたり見極める人」になります。好みの列車を求めて、あちこち訪ねて回る人という雰囲気が出ている感じがします。

ところで、trainspotter, trainspottingは、特にイギリス英語では薬物中毒(者)を表す俗語としても使われるようです。映画Trainspottingは、鉄道マニアのストーリーではなく、こちらの意味のようですね。それを考えると、明らかに趣味の鉄道の話題で盛り上がっている時は問題ないですが、俗語表現に長けている英語話者と話す時には、trainspottingtrainspotterには気をつけたほうがいい場合があるかも知れません(笑)

先日、お召し列車(御召列車)という言葉を知りました。ウィキペディアには、「お召し列車または御召列車(おめしれっしゃ)とは、日本において天皇、皇后、上皇、上皇后、太皇太后、皇太后が使うために特別に運行される列車である。随員など以外の一般客は乗車できない。なお、上記以外の皇族のために運行する列車は、御乗用列車(ごじょうようれっしゃ)と呼ばれる」とあります。ファンなら知っていて当然の知識でしょうけど、その歴史や仕様の奥深さに感動しました。

~今日のフレーズ~

trainspotter 鉄道ファン

■例文

(1) I am not a trainspotter but a very frequent rail traveler.

(私は鉄道ファンではなくて、かなり頻繁に電車を利用している者です。)

(2) He has earned the title of Japan’s top trainspotter.

(彼は日本のトップ鉄道ファンの称号を手に入れた。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

お問い合わせ

レッスンのご案内

無料メルマガ配信を受け取る

公式LINEからの配信を受け取る

にほんブログ村 英語ブログへ
にほんブログ村