■overbearing
社会マナーや精神衛生を考えると、前向きな言葉を発し、前向きに生きるのは大切です。しかし、言葉だけを見ると、否定的な意味を持つ語彙が実に多い印象が私にはあります。実際に数えたわけではないので、肯定語句の方が多いのかも知れませんが、単語の意味調べをするたびに、そう感じてしまうのです。暗いニュースが多いですし、愚痴や悪口は実際のところ多いですし、放送禁止用語というものも存在するくらいですから。
自尊心は大事ですが、プライドを高く持ちすぎると、傲慢、尊大、横暴と言われます。ネガティブワードがいくつも出てきます。これは英語でも同じようです。頻出語の一例はarrogant (傲慢な) ですが、調べると同義語がいくつも見つかります。今回紹介するのは、
overbearing
です。arrogantほどは耳になじみがないかも知れませんが、「高圧的」という意味の形容詞です。自信過剰で、他の人にああしろこうしろと、上から目線で接する様を表します。教育や心理で取り上げられる、子どもに選択肢を与えない親はoverbearingですし、ワンマン経営者や、そこでふんぞり返って座っている課長、部長もoverbearingだと言えるでしょう。
誰だって嫌な思いをしないで平和に一日を終えたいですが、どうすればいいかは、人それぞれ考えが違います。正しいと信じて強い主張しても、相手には否定的に取られる、そんな場面はたくさんあります。私も人にそういう思いを抱き、また、今思えばどれだけの人にそう思われてきたのでしょう。
でも、外国語の勉強ということでは、語彙は語彙として受け入れ、覚え、場面に応じて使い、聞いて理解できる、そこを前向きに楽しんでいきましょう。何事も日々、精進ですね。
~今日のフレーズ~
overbearing 高圧的な
■例文
(1) I couldn’t wait to get away from my overbearing parents.
(私は高圧的な両親の元を離れるのを待てなかった。)
(2) I was really arrogant, and I was quite overbearing with my colleagues.
(私はとても傲慢であった。同僚に対して非常に高圧的だった。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!