■tidbit

普段の会話で、何気なく「ちょっと」と言うことがあると思います。現代よりもご近所とのつながりが深かった頃、挨拶がてら「お出かけですか?」と聞かれれば、「ちょっとそこまで」などと答えたものです。この「ちょっと」は「非常にというほどでないが、ある程度」という漠然とした意味で使われます。また、「ちょっと名の知れた芸術家」のように、「かなりのもの、けっこう」という程度の高さを表す意味でも使います。

他の場面でも、程度が高い意味で「ちょっと」を言う場合があります。「ちょっと話がある」「ちょっとした情報があるんだが」と言われて、「些細な話など要りません」と言う人はまずいないでしょう。ドキッとするのが普通です。程度の高さを予感しますから。

この感覚は英語にも見られます。詳しい話は言語学者に譲りますが、日本語でも英語でも、婉曲的に「ちょっと」を使っているのだと考えられます。これに関連して、今回は次のフレーズを紹介します。

tidbit

です。多義語ですが、日常会話では「有益な情報」の意味で使われることが多いです。辞書の定義は「一口のおいしい食べ物、ニュース・情報などの断片」となっています。単語をよく見ると、bit (少量) が含まれていることからも、断片のニュアンスは感じ取れますね。

tidbitは、一口サイズの食べ物を指すことももちろんありますが、「ちょっとした情報」という意味でよく使われているのです。そして、bitの感じを受けて「ちょっとした」とは言っているものの、実は「重要、有益」だったりするのです。英語でも「ちょっと」は「かなり」なのですね。

下の例文のように、tidbitだけで使う他に、a tidbit of [何々] (ちょっとした~) の形も見られます。例えば、a tidbit of information (ちょっとした情報) が挙げられます。会話だけでなく、ニュース記事や小説などでも見かけると思いますので、気にしてみてくださいね。

~今日のフレーズ~

tidbit 有益な情報

■例文

(1) Our guide gave us some interesting tidbits about the history of the cathedral.

(ガイドさんはその聖堂についておもしろい話をしてくれた。)

(2) If that little tidbit ever gets out, you’ll be sorrier than me.

(そのちょっとした情報が外部に漏れたら、私より悲しい思いをするだろうよ。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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