■topsy-turvy
愚か者、馬鹿な人という意味の「すっとこどっこい」という言葉があります。ののしり語ではあるのですが、言葉の響きがこっけいでリズミカルですね。英語にもこのような、リズム重視のようなフレーズがあります。
■今日のフレーズ
topsy-turvy めちゃくちゃな、逆さまの
■例文
(1) At this moment, everything is topsy-turvy in my life.
(現時点では、私の人生のすべてがめちゃくちゃになっています。)
(2) This book will take you into a topsy-turvy world where you can’t be sure of anything.
(この本を読むと、混乱の世界に誘われる。そこでは何ひとつ確かなものがない。)
topsy-turvyは「めちゃくちゃな」「逆さまの」を表し、主に形容詞として使われます。フォーマルに言い換えると、「めちゃくちゃな」の意味では、be disorderedやbe confused。「逆さま」の意味では、be upside downやbe invertedと表せます。
topsy-turvyを実際に発音してみてください。英語の練習に少しでも慣れている人なら、韻律、リズムを感じ取れると思います。上で「すっとこどっこい」を例に挙げましたが、人間は話す時に、実は無意識に韻律やリズムを大事にしていて、時に無意味に思えるようなフレーズをよく使っています。topsy-turvyもそのひとつです。
調べてみると、16世紀頃の古い英語が元になっているようです。「すっとこどっこい」の語源や由来などを納得してから使う人はほぼ皆無だと思いますが、topsy-turvyも由来まで知っている人は少ないようです。日本語の囃子言葉に近い感覚なのかも知れません。
topsy-turvyと同様の言葉に、higgledy-piggledy (乱雑な、めちゃくちゃな) などもあります。音声を聞いてみてください。
こちらもリズム感がありますね。日本語でも英語でも、すべての語句が「まじめ」なわけではありません。響きが優先の言葉、無意味な言葉、いろいろあるのです。
ちなみに、「すっとこどっこい」の「すっとこ」には、①「裸、裸体」、②「醜い男」の意味があるそうです。また、「どっこい」は相撲や歌舞伎の掛け声「ドコエ」に由来しますが、実際には意味のない囃子言葉です。
音声確認
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!
Elizabeth: This kitchen is a higgledy-piggledy mess! I can’t even find a clean pot to use.
Hailey: Right. It’s like everything is topsy-turvy. Let’s work together to clean up and organize everything so we can get back to cooking.
Hello.
Thank you very much for a useful dialog!!