■slam on the brakes
「ブレーキ」はbrakeと言いますが、それを使ったフレーズを紹介します。
■今日のフレーズ
slam on the brakes
急ブレーキをかける
■例文
(1) I told you to slow down, but don’t slam on the brakes!
(スピードを落とせとは言ったけど、急ブレーキはかけないで!)
(2) I slammed on the brakes, but it was too late.
(急いでブレーキをかけたが、手遅れだった)
■解説・コメント
安全運転を心がけていればあまり起こりませんが、「急ブレーキをかける」を英語では
slam on the brakes
と言います。
slamは「強く打つ、叩きつける」という意味で、イメージしやすいのは擬音語の「バンッ!」です。カジュアル会話ではhitを使って、hit the brakesとも言います。車などの「ブレーキ」は英語ではbrakeと言い、その発音はbreakと同じです。つまり両者は同音異義語ということですね。
このフレーズを見て、あれ?と思うかも知れません。brakeが複数形なのです。単数で言っても問題ないのですが、複数の形で使われるのが慣例になっています。私の手元の辞書類には、なぜ複数なのか由来の説明はありませんでした。私個人の理解の仕方ですが、自動車のブレーキはペダル(brake pedal)はひとつですけれども、brakeは本来「制動機」の意味なので、各車輪に付いているブレーキパーツを指すとも言えます。踏むのは一箇所だけれども作動させるのは2箇所以上、だから言葉の表し方としてはbrakesになった、そう理解して覚えています。
さて、フレーズ紹介としては急ブレーキを選びましたが、平常時の「ブレーキをかける」の言い方も紹介しようと思います。実はいろいろあるのですが、一番覚えやすそうなのは
step on the brakes
でしょう。また、動詞put onを使って
put on the brakes / put the brakes on
とも表せます。さらに、堅めの言い方として
apply the brakes
というフレーズもありますが、日常会話で耳にすることはあまりなさそうです。そして最後に、自転車やモーターバイクでは
grip the brakes
と言えばオーケーです。ブレーキがハンドルに付いていて握るタイプだからですね。ブレーキの他にも車関係の英語表現を探してみると、スラングなどがたくさんあります。機械類に興味があれば、いろいろ検索してみると楽しいと思いますよ。
ちなみに、英語ネイティブはbrakeとbreakを混同してつづる人がけっこういます。このふたつに限りませんが、同音異義語などの綴り間違いはSNS上でかなり見つかりますよ。日本人は漢字の間違いが多いですが、アルファベット圏の人たちはつづりで苦労しているのです。
■音声確認
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!