■say to V

学校の授業ではダメと言われるのですが、実際には…。

■今日のフレーズ

say to V

(誰々に)…するように言う

■例文

(1) My mother said to do the dishes.

= My mother told me to do the dishes.

(母は「食器を洗いなさい」と言った)

(2) The car rental agent said to just follow the signs to Waikiki.

= The car rental agent told (or advised) us to just follow the signs to Waikiki.

(レンタカー会社の人はただワイキキへという標識に従えばいいと言っていたよ)

■解説・コメント

今回は、(現時点では)非標準とみなされているフレーズについて見て行きます。主に直接話法と間接話法を習う時に出てくるフレーズに、tell [人] to Vがあります。「[人に]…するように言う」という意味です。日本国内でいわゆる受験英語を勉強する人には、なじみ深いでしょう。

ところで、saytellは「言う」という点で意味が似ていますが、使い分けは習いましたか?詳細はここでは省きますが、上で挙げたtell [人] to V、これをsay [人] to Vとは言いません。学校の授業で「×ですよ」と言われるポイントです。

ところが、ネイティブの日常英語では、say to Vという形は使われています。ただし、[人]がない点に注意してください。say to Vです

これはtell [人] to Vと同じ意味で使われます。命令・指示・助言のニュアンスで「(誰々に)…するように言う」という意味です。[人]という目的語がないので誰に言っているかはっきりしないのですが、そこは状況判断となります。上の例文に加え、次の文も参考にしてください。

You say to forget about it, but I can’t.

= You tell me to forget about it, but I can’t.

(あなたは私にそのことは忘れろと言うが、私にはできない)

say to Vはいくつかの英英辞典サイトや海外の英語学習サイトで解説されています。Cambridge Dictionaryには:

Spoken English:

But in informal speaking, we sometimes use say + to-infinitive to report a command or an instruction:

I asked him if he wanted it today but he said to leave it till tomorrow.

との記述があります。今の時点では“informal”とされていますが、今後この言い方が広まれば「標準」になる可能性はあります。日本語の「全然大丈夫」、かつては変だと言われていたのが今はほぼ一般化した、それと同じようになるかも知れません。そうなった時は、日本で出版されている参考書なども説明の加筆修正をすることになりますね。

さて、どうなりますか。

■音声確認

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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