■like mad
形容詞madやcrazyには、悪い意味合いを感じがちですが…。
■今日のフレーズ
like mad
必死に、夢中になって、すごい勢いで
■例文
(1) She’s been saving like mad because she wants to buy a car.
(彼女は車を買いたいので、必死になって貯金をしている)
(2) A couple of minutes later, he was snoring like mad.
(数分後には、彼はおそろしいほどのいびきをかいていた)
■解説・コメント
like madは「必死に、夢中になって、すごい勢いで」という意味です。like crazyとも言います。別の英語での言い換えは、a lot, enthusiastically, quicklyなどが可能ですよ。
madは「気が狂った」や「立腹して」と訳されますが、気持ちの高ぶりや激しさが意味の中心にあります。crazyについても、怒りの意味合いは薄いにせよ、ほぼ同様です。このことから、like mad, like crazyは行動や様子の激しさを表すのです。カジュアルな日本語で言えば「めっちゃ」が雰囲気的にかなり近いと言えるでしょう。
like mad/crazyの文法・語法について、学校を中心に標準文法を習う私たちノンネイティブにとっては奇妙に感じられますね。「likeの後ろに形容詞?名詞のはずでは?」と考えます。誤用と言えば誤用なのかも知れませんが、このフレーズで定着しており、辞書にも載っています。誤用だとされるものが定着して一般化した日本語があるのと同じようなものだと捉えましょう。
madやcrazyと言うと、一般的な日本語訳の印象からか、放送や出版では慎むべき言葉だと思う人がいるようです。上品・高貴な言葉ではないにしても日常語です。一部の日本語訳が日本国内で問題があるだけで、英語ではどちらも日常語であり、使うこと自体に問題はありません。
■音声確認
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!