■long-lost
年齢を重ねると、疎遠になってしまう身内や友人っていますよね。
■今日のフレーズ
long-lost
長い間音信不通の
■例文
(1) He’s Dad’s long-lost brother, who suddenly moved away in his 20s.
(彼は長いこと音信不通の父の兄で、20代で突然家を出て行ったんだよ)
(2) My long-lost sister suddenly showed up, borrowed money and vanished again.
(長い間音信不通だった妹が突然現れ、お金を借り、再びいなくなった)
■解説・コメント
仲が良い人でも、卒業や進学・就職などをきっかけに疎遠になってしまうことがあります。理由はいろいろですが、そのような疎遠な関係を表す言い方に
long-lost
があります。「長い間音信普通の」という意味の形容詞です。この形容詞で気をつけるポイントは限定用法しかないというところ。名詞の前に置いて「…な○○」という使い方しかしないのです。例えば、形容詞beautiful (美しい) は、a beautiful town (美しい街) と言ってもいいし、This town is beautiful. (この街は美しい) とも言えます。long-lostは後者の言い方にはなぜか使えないのです。
形容詞を名詞の前に置く使い方を限定用法と言い、主にBE動詞の後ろに置いて「…だ」と言う使い方(補語の位置)は叙述用法と言います。辞書や参考書に出てくる用語なので頭の片隅に置いておくとよいでしょう。long-lostは限定用法のみの形容詞なのです。
long-lostと似たような意味の形容詞にmissingがあります。missingは「行方不明の」の意味で使われます。警察が関わるイメージだと思ってください。元になる動詞missは「いなくて寂しい、いないと困る」であることから、missingは「いるべき場所にいない」「探さなくては」のニュアンスだと理解できます。
これに対して、long-lostは「居場所はわからないが、どこかにはいるんだろう」という感じに捉えられます。missingの人なら警察に捜索をお願いし、long-lostの人については捜索願いは出さない、そんな理解で使い分ければ問題ありません。
もうひとつ気をつけたいポイントがあります。long-lostは疎遠を表すわけですが、lostだけで使うと「もういない」の意味になります。喧嘩して二度と合わないのか、見つからずに捜索を打ち切ったのか、お亡くなりになったのかは話の内容によります。元になる動詞のloseの意味から理解できますね。
■音声確認
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!