■raise one’s voice
主に、力を持つ人や組織に対して使う表現です。
■今日のフレーズ
raise one’s voice
声を張り上げる・荒らげる、苦情を言う、抗議する
■例文
(1) Don’t raise your voice at me, please!
(お願いですから私に向かって大きな声を出さないでください)
(2) Citizens began to raise their voice against the local government.
(市民は自治体に対して抗議の声を上げ始めた)
■解説・コメント
前回の記事は「speak up 大きな声で話す、はっきり・遠慮なく・率直に話す」を取り上げました。今回は、意味が似ている印象の
raise one’s voice
です。one’sの部分はmy, your, theirなどの所有格代名詞に入れ替えて使います。raiseは「…を上げる」という意味の動詞ですので、直訳すると「声を上げる」になります。
ただし、声を上げると言っても、相手にはっきり聞こえるように声量を上げるのはspeak upを使うのが普通です。それに対してraise one’s voiceは、怒りの意味を含んで使われるのが一般的です。そこから、上の和訳のように「声を張り上げる・荒らげる」と覚えて使うということになります。「大きな声で話す」の定義を載せている辞書もありますが、使い方の傾向としてはそういうことです。
speak upは「率直に話す」という意味でも使われます。これに関連して、raise one’s voiceは「苦情を言う、抗議する」という意味でも。怒りの気持ちをspeak upするのがraise one’s voiceという感じですね。
抗議の意味で使う場合、前置詞against (…に対して) が必ずと言っていいほど使われています。これもあわせて覚えておきましょう。ニュースサイトなどで見かける表現ですから、特に時事英語に関心がある人には必須フレーズだと思いますよ。
デモ行進や集会を思い浮かべるとごく一部の動きに思えますが、手元の画面を見れば世界のあちこちで多くの人がvoiceをraiseしていることがわかる時代ですね。
■音声確認
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!