■cronyism
「ひいき」「コネ」関連語彙、その3回目(最終回)です。
■今日のフレーズ
cronyism
友人関係によるえこひいき
■例文
(1) Nepotism, cronyism and favoritism are rampant. Don’t you think so?
(身内びいき、仲間びいき、えこひいきが横行している。そう思わない?)
(2) The young have become powerful leaders against the corruption and cronyism in that country.
(その国では若者たちが腐敗と縁故主義に対抗する強力な指導者になっている)
■解説・コメント
「えこひいき」に関連する語句紹介、その3回目です。広い意味でのえこひいきはfavoritism、親族優先のひいきはnepotismと表します。今回紹介するのはcronyismで、これは組織内で力のある者による仲間びいきとでも言える種類のもの。
身内をひいきするnepotism同様、cronyismも実力とは無関係。適性の有無に関わらず「仲間」を重用する状況を指します。
この語の前半部にあるcronyは「取り巻き」という意味があります。辞書を引くと「仲間、親友、相棒」と出てきますが、使う時には要注意。英英辞典の定義には書かれていますが、否定的です。実は「本当の友だち・仲間なの?」と感じるような付き合いを見て使う語なのですね。仕事、地位、お金絡みの上辺だけの付き合いです。
そのcronyに-ismが付いたのがcronyismです。仲間びいき、取り巻きびいきとでも訳せばいいのでしょうけれども、英和辞典では「縁故主義、身内びいき」となっていることが多いと思います。同じ訳語が付けられていても、nepotismとは中身が違います。
3回に分けて「ひいき」を見てきましたが、簡単にまとめると
- favoritism (一般的な)えこひいき
- nepotism 親族のひいき
- cronyism 友だち・仲間のひいき
となります。報道、評論等で目にすることがありますので参考にしてください。
■音声確認
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!