■I’ve been wanting to V
英語の授業で習うルールに違反していると感じられますが。
■今日のフレーズ
I’ve been wanting to V
ずっと…したいと思っていた
■例文
(1) I’ve been wanting to speak with you for a long time!
(ずっとあなたとお話ししたいと思っていたのです!)
(2) I’ve been wanting to give this back to you for years!
(何年もの間、これを返さなくてはと思っていたんです)
■解説・コメント
I’ve been wanting to Vは、やりたくてもできなかったことについて、ついにそのチャンスが訪れ「ずっと…したいと思っていた」という気持ちを表す表現です。フレーズの中心にあるのはwant to、英語学習者にはおなじみの語句です。
日本国内で学校に通い英語を学習している多くの学習者にとって、I’ve been wanting to Vは少し変に感じられると思います。wantingと進行形になっているからです。
本来、状態動詞(know, resemble, prefer, etc.)は進行形になりません。英語のルール上、状態動詞であるwantはwantingにならないはずなのです。ですので、「ずっと…したいと思っていた」と言いたければ、標準的にはI’ve (always) wanted to Vと表しますし、実際よく使われています。
結論から言えば、I’ve been wanting to Vは、文法語法がどうこうではなく、定形表現だということになります。
気をつけておきたいのは、wantの現在完了進行形have been wanting to Vが定着しただけだという点です。現在・過去進行形は不可で、「I am/was wanting to Vという言い方はしない」と言われます。過剰な一般化はしないようにご注意を。
ネイティブスピーカー(母語話者)によれば、I’ve been wanting to Vは、I’ve (always) wanted to Vと意味は変わらないがカジュアルな言い方で、ニュアンスはやわらかめであるとしています。
学校で習うような文法からは逸脱していますが表現として定着しており、誤用と捉える話者はまずいません。定形表現として、自身の語彙に加えて使ってみましょう。
■音声確認
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!