■mull over [何々]

ふだんの英語学習ではあまり見かけない単語のような気がします。

■今日のフレーズ

mull over [何々]

よくよく考える、じっくり検討する

■例文

(1) I have been mulling over buying it for six months now.

(それを買おうかとじっくり考えて6ヶ月になる)

(2) John advised Mary to take time to mull over her options.

(ジョンはメアリーに言った。「自分の選択肢について時間をかけて考えなさい」)

■解説・コメント

mull over [何々] は「…についてよくよく考える、じっくり検討する」という意味のフレーズです。

mullは日本人英語学習者にはあまりなじみがない語のひとつだと思います。「よく考える」はconsiderなどが知られていますが、表現の幅を広げる意味で自身の語彙に加えておくとよいでしょう。

mullの発音は「ムル」ではありません。このuは軽い「あ」の音で「マL」のように発音します。また、overは「…について」の意味合いです。フレーズとしてmull overと覚えるわけですが、私たちは「…について」はaboutだととっさに考えがちですよね。語彙を増やす過程で気づくことになりますが、overが使われるフレーズもありますし、ofを伴う動詞も見られます。ネイティブフレーズはひとつずつ覚えていく必要がありますが、意思疎通上はaboutで済ませても特に問題などはありません。神経質にならないようにし、コミュニケーション優先で言葉を楽しみましょう

補足ですが、mullを辞書で調べると、「ワインなどに甘味や香辛料を加えて温める」という動詞の意味も出てきます。ホットワインやグリューワインと呼ばれるものを作る時に使う動詞なのですね。そうして作られた飲み物をmulled wineと呼ぶこともあります。

さらに、スコットランド地方では、mullは「岬」の意味の名詞でもあります。イギリス人ミュージシャン、ポール・マッカートニーにMull of Kintyreという楽曲があります。固有名詞で「キンタイア岬」なのですが、日本では「夢の旅人」という邦題が付けられました。歌詞全体から受けるイメージで決めたのでしょう。曲はバリバリのスコットランド民謡風です。

■音声確認

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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