私が大学生の頃、英語の授業で、ある学生が「薄いコーヒー」のことを
thin coffee
と言いました。「あれ、何か違う感じがするな」と思ったんです。「薄い」「濃い」と聞けば、多くの日本人の頭に浮かぶ英単語は
thin(薄い)
thick(濃い)
です。その英語の授業はネイティブ教員による演習でした。”thin coffee”という発言を聞いた教授は、一瞬「ん?」という顔をして少し考えたように見えました。どうやら教授の頭の中では
- 「薄いコーヒー」→「usui ko-hii」→ “X coffee”
- 「usui」→「うすい」→「薄い」→ “scanty, spare, bare, powdery, sparse, thin, watery, washy, lean, etc.”
のような日本語・英語間の単語検索が行われていたと思います。結論ですが、「薄いコーヒー」に使う単語はthinではありません。
weak
です。thinとthickは、基本的には板などの厚さに対して使います。コーヒーを描写する場合には、
strong coffee(強いコーヒー → 濃いコーヒー)
weak coffee(弱いコーヒー → 薄いコーヒー)
と表すんです。
色の濃い薄いは
dark color(濃い色)
light color(薄い色)
と表します。dark brown (焦げ茶)はよく耳にしますね。コーヒーの濃い薄いはstrong, weakだと上で言いましたが、コーヒーの風味を表したければ
rich(豊かな)
bland(あっさり)
になります。注意点ですが、”bland”です。Lです。ファッションなどの「ブランド」はRの”brand”でよ。
「敵」という単語も注意が必要で、たいていはenemyを使います。でも、日本語で言う「敵チーム」にenemy は当てません(憎しみ、悪意を込めるなら別ですが)。「相手チーム」とも言いますよね。それを
opponent team
または一語で
opponent
と言います。
このような例は他にもあります。英会話の本番中に単語の選択を間違えても、楽しく話していれば、相手は馬鹿にしたりせず訂正してくれます。でも、知ること、学ぶことは人生を豊かにしてくれるもの。定期的に文法や語法を勉強する時間は取ることをお勧めします。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!