■give up [何々・誰々]
give upを考える、その第2回です。
■今日のフレーズ
give up [何々・誰々]
ない・いないものとあきらめる
■例文
(1) There you are at last! I was almost giving you up.
(やっと来たか!来ないもんだと思って諦めかけていたよ)
(2) We haven’t heard from Mary for such a long time, and we’ve given her up for dead.
(メアリーからは長い間連絡がないので、彼女は死んだものと諦めています)
*hear from [誰々] …から連絡がある
(3) The gentleman kindly gave up his seat to me on the train.
(その男性は電車で親切に席を譲ってくれました)
(4) Children are given up for adoption for several reasons.
(子どもたちが養子に出される理由はいくつかあります)
*adoption 養子縁組
■解説・コメント
give upの第二回です(第一回はこちら)。
give up [何々・誰々] は「ない・いないものとあきらめる」という意味でも使われます。「物の所有、人間関係を手放す」が意味の中心であることを踏まえて、例文を確認しましょう。
例文(1)は、約束の時間に相手が現れないために「その時の交流をあきらめる」の意味でgive you upを使っています。(2)では人間関係自体をあきらめる意味でgive her upと言っています。
例文(3)のgive up one’s seat (席を譲る) は頻出ですので、定形フレーズとして覚えてしまいましょう。このgive upを「あきらめる」と直訳すると変ですが、気遣いの意味で自分が座る権利を放棄するということですね。
例文(4)は、子を養育する力がないという意味でのgive upです。実は、養子に出すことをgive upと言い表すのは不適切ではないかという意見があり、今後別の表現が用いられるようになるかも知れません。
辞書では複数の和訳がリスト化されていますが、以上のように意味の中心を押さえておくと、訳語を個別に暗記しなくても文意を把握できるようになります。
■音声確認
■5秒英単語
windshield wiper
(ワイパー)
wiperは「拭う物」という広い意味なので、正式にはwindshield wiperと言います。しかし、車の話をしていて明らかな場合はwiperだけでもオーケーです。windshieldは「フロントガラス(和製英語)」のこと。イギリス英語ではwindscreen wiperと言います。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!