とある「どうぞ」の使い方

ネット上でネイティブスピーカー同士のやり取りを見ていると、たまに

Over and out.

という表現を見かけます。「じゃあね」「さようなら」「以上」というような意味です。どうしてそういう意味になるのか、わかりますか?

無線、トランシーバーの英語が今に生きる

私は子どもの頃、おもちゃのトランシーバーが欲しかったんです。今の時代、もしかしたら「トランシーバーって何?」と聞かれるかも知れません。念の為、トランシーバー(transceiver)とはこういう物です↓

今もどこかで使われていると思います。冒頭のパイロットの写真ですが、この方たちはトランシーバーではない、別の種類の無線通信を使います。そして、これらトランシーバーや、航空機などで使われる無線通信のことを総称してradio communicationといいます(家庭にあるラジオを使うわけではありません)。そこでは、通信時の決まり文句がいろいろありまして、日本語では

「どうぞ」

と言うのが一例です。「(自分が話し終わりました)どうぞ、お話しください」という意味です。自分が話し終わったら「どうぞ」と言い、相手は「どうぞ」と言われるまで話さないというのがルールなんです。私がおもちゃのトランシーバーを欲しかったのは、この「どうぞ」をやりたかったから。小さな思い出です。

さて、この「どうぞ」を英語では、

Over.

と言います。通信が終了時には、「以上」や「通信終了」という意味の、

Over and out.

と言います。冒頭で述べた“Over and out.”は、これがネット英語に取り入れられたのでしょう。この表現の由来がピンと来るのは昭和世代だろうと思いますけど・・・。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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