
■手に入らないものをけなす心理
欲しかったものが手に入らなかった時に、「どうせ大したことない」と自分に言い聞かせる、負け惜しみの表現です。
■今日の英語フレーズ
sour grapes
負け惜しみ、手に入らないものを悪く言うこと
📝例文
(1) Don’t take his comments seriously. It’s just sour grapes.
(彼の発言を真に受けないで。ただの嫉妬混じりの負け惜しみだよ)
(2) Saying “I never liked him anyway” after a breakup is classic sour grapes.
(別れてから「もともと彼なんて好きじゃなかったし」と言うのは、典型的な負け惜しみだ)
*classic 古典的な、伝統的な、典型的な
(3) Her criticism of the winner’s performance was just sour grapes.
(彼女が優勝者のパフォーマンスを批判したのは、単なる負け惜しみだった)
(4) He said he didn’t want the job anyway, but that sounds like sour grapes.
(彼は「もともとその仕事なんて欲しくなかった」と言ったが、それは負け惜しみに聞こえる)
💬フレーズ解説
sour grapesは、直訳すると「酸っぱいブドウ」ですが、実際は「負け惜しみ」「手に入らないものを悪く言うこと」の意味で用いられる慣用表現です。望んでいたものを得られなかった時に、その価値を否定することで自尊心を保とうとする態度を表します。語法的には、冠詞なしの複数形で用いるところがポイントです。
相手の発言や態度を評して「それは負け惜しみだ」と指摘する場面で使われることが多いですが、フォーマルな場では使わない方が望ましいでしょう。親しい間柄であれば、軽い冗談としても使えますが、相手の気持ちを否定するように聞こえる可能性があるため、注意が必要です。
この表現は、イソップ寓話の“The Fox and the Grapes” (キツネとブドウ) が起源です。物語の中で、キツネが高いところにあるブドウを取ろうとしますが、何度試しても届きません。あきらめたキツネは、「どうせあのブドウは酸っぱくてまずいに違いない」と言い残して立ち去ります。
この寓話から、手に入れられないとわかると、その価値を否定するという心理を象徴する言葉としてsour grapesと言うようになりました。
そのブドウが本当に酸っぱかったのなら、あきらめてラッキーですけど。
🎧音声で確認
■5秒英単語
hide
(隠す、隠れる)
活用形は、hide – hid – hiddenの不規則変化です。また、hide-and-seekは「かくれんぼ」。さらに、「動物の皮」という意味もあるのがけっこう意外です。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!
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