
■船から飛び降りて「イチ抜けた」
「途中離脱」の意味なのです。
■今日の英語フレーズ
jump ship
組織・チームなどを途中で離れる、抜け出す
📝例文
(1) Several employees jumped ship to join a rival company.
(数名の社員がライバル企業に転職してしまった)
(2) The project was facing difficulties, and some members decided to jump ship.
(プロジェクトが難航していたため、数名のメンバーが離脱を決めた)
(3) When the company started losing money, investors quickly jumped ship.
(会社が赤字を出し始めると、投資家たちはすぐに手を引いた)
(4) I don’t want to jump ship just because things are getting tough.
(状況が厳しくなったからといって、途中で投げ出したくはない)
💬フレーズ解説
jump shipは「組織・チームなどを途中で離れる、抜け出す」という意味のイディオムです。職場、チーム、政党などを途中で辞めて他へ移るという意味で使われます。
直訳は「船から飛び降りる」ですが、比喩的に転用され、「所属する組織・チーム・計画などを、責任を果たす前に離脱する」という意味で使われるようになりました。
ところで、文法語法の点で言うと、「船から飛び降りる」はjump from a/the shipのはずです。実際、文字通りの意味で「船から飛び降りる」と言う場合は、jump from a/the shipとなります。ここでのjump shipはイディオムとして定着している表現なので、このまま覚えて使うということになります。
語源は18~19世紀の船社会にあります。もともとは、船員が許可なく船を離れることを指す海事用語でした。当時、長期航海の途中で不満を持った船員が、港に停泊中の船から逃亡することをjump shipと呼んでいたのです。その後、船を「職場」になぞらえたこの表現が、一般の組織やチームについても比喩的に使われるようになりました。
語源からわかるように、jump shipは、単なる「辞める」よりもネガティブなニュアンスを持ちますが、状況によっては、新しいチャンスをつかむために思い切って離れるというポジティブな解釈も可能です。
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✅まとめ
人生という航海の中で「いつ船を飛び降りるか」を見極めることは大切かも知れませんね。
■5秒英単語
proud
(誇りに思って)
「…を誇りに思う」と言う時は、be proud ofの形で用います。例えば、I am proud of my students. (私は自分の生徒たちを誇りに思っている) とします。「傲慢な」というネガティブな意味で使う場合は、too proud to admit a mistake (間違いを認めるにはあまりにも高慢だ、プライドが高すぎて間違いを認めない) のように使います。
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今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!





