■「お代はけっこうです」を英語では?

「本日はサービスです」と言われたら、少し特別な気分になりますね。そのひと言が英語では独特です。

■今日の英語フレーズ

on the house
店のおごりで、無料での提供で

📝例文

(1) Don’t worry about the bill. It’s on the house tonight.
(勘定は気にしないでください。今夜はお店の奢りです)

(2) The dessert was on the house because it was our anniversary.
(記念日だったので、デザートはお店からのサービスでした)

(3) The manager said the drinks were on the house after the delay.
(遅れがあったため、マネージャーは飲み物は無料にすると言いました)

(4) The chef sent over an appetizer on the house.
(シェフが前菜をサービスで出してくれました)

💬フレーズ解説

on the house「店のおごりで」「無料での提供で」という意味の定形フレーズです。飲食店やホテルなどで、顧客への感謝、謝罪、特別なもてなしとして無料で提供されるものを指します。

ここでのhouseは、家ではなく、店(施設・組織)を指しています。したがって、直訳は「家の上にある」ではなく「店の上にある」となり、何が店の上にあるかというと、金銭の負担です。

例文(1)のIt’s on the house.は、映画やドラマのバーやレストランのシーンでよく耳にしますので、チェックしてみてください。また、「特別な理由で無料」というニュアンスがあり、単にfree (ただ) と言うよりも、丁寧な、あるいは粋な響きを持っています。もし旅行先のレストランでIt’s on the house.と言われたら、「店が厚意で出してくれた」と理解すればよいでしょう。ちなみに、「私のおごりだよ」はIt’s on me.と言います。

ところで、「無料」の意味での「サービス」というカタカナ日本語は、和製英語です。英語のserviceに無料の意味はありません。

🌱豆知識

お店や施設のことをthe houseと言いのは、もともとカジノ業界や飲食業界の慣用表現なのだそうです。カジノでhouseは、経営者側を指し、The house always wins. (胴元はいつも勝つ) という言葉にもその意味が表れています。この用法が広がり、レストランやバーなどでもon the houseという表現が定着しました。

🎧音声で確認

✅まとめ

英語のhouseが、「家、建物」だけでなく「お店」や「経営者」も指すということを知っておくと、このフレーズのニュアンスを深く味わえるでしょう。

■5秒英単語

reply
(答える;返事)

「…に返事をする」という時は、reply to a letter (手紙に返事をする) など、前置詞toを伴います。answerと似ていますが、replyの方が手紙や公式な文書での返答といった、よりフォーマルな文脈で使われる傾向があります。

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今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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