someとanyの混乱ポイント

someとanyについて、中高生にも多く見られる勘違いについて解説します。きっと役に立ちますよ。関連する記事もありますので、あわせてお読み下さい。

ここでは、anyが肯定文で使われる場合の意味について説明します。

肯定文で使うany

次の英文の意味を確認して下さい。

(1) Employees who are late will be fired.

(遅刻の従業員は解雇される)

では、次の英文の意味はわかりますか?

(2) Any employees who are late will be fired.

どうでしょうか。中高生に同じことを聞くと、ほぼ間違いなく次のような答えが返ってきます。

(3) ×何人かの遅刻の従業員は解雇される。

何が違うか、わかりますか?答えは、「何人かの」の部分です。ここに気づかない人がたくさんいます。無理もありません。授業で時間を割いてこの点を習うことがないのですから。

someの意味は「いくつかの、何人かの」だと習います。そのsomeは、疑問文と否定文ではanyに化けると習います。気づいてほしいのは、例文(15)ではanyが使われていますが、疑問文でも否定文でもありません。これは肯定文です。

肯定文にanyが使われているということは、someが化けたものではない、別物だということなんです。ここに気づいてもらえれば、後は安心です。辞書を引けばいいのですから。その辞書には大体次のような説明があります。

■肯定文で使われるanyの意味は「いかなる・あらゆる~」「どんな~であっても」「~な人・物はなんであれ」である。

allに近い意味になるんです(allとの厳密な違いは、話が長くなるので割愛します)。というわけで、例文の意味は

(4) ○遅刻した従業員は誰であってもクビだぞ。

(直訳:あらゆる遅刻の従業員は解雇される)

となるんです。込み入った理屈に思われるかも知れませんが、大事なポイントなんです。他の例も見てみましょう。

(5)
A: What color do you want for your wall paper?

(壁紙の色は何がいい?)
B: Any color will do.

(どんな色でもいいよ)

(6) We must say NO to racism under any circumstances.

(いかなる状況下であっても、人種差別にはノーと言わなければならない)

参考になれば幸いです。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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