英語では使うけど日本語ではなかなか言えない表現

意味はわかるんだけれども、自分では使いにくいと感じる英語表現をひとつ選んでみました。共感してもらえるかどうか・・・。proudです。

I’m proud of you.

be proud ofで「~を誇りに思う」という意味だと習います。私が初めて知ったのは高校時代でした。参考書、問題集にはほぼ間違いなく出てきますから、多くの人がなじみあると思います。

このフレーズ、ネイティブは非常によく使います。誰かが活躍したというニュースでは、身近な人からのコメントで”I’m proud of him/her.”という発言が出ます。「彼・彼女のことを誇りに思います」と訳されています。また、映画やドラマでも、いかにもアメリカンな親子のシーンなどで”I’m proud of you, Son.”のようなセリフを耳にすることは多いです。「息子よ、お前を誇りに思うよ」と。

感覚のズレを乗り越えて使おう

翻訳上は何も問題がないのですが、日本人が日本語で生活していて「誇りに思う」という言葉はあまり使わないと思います。「誇りに思う」と言って褒めることはほとんどないですよね。表現の言語文化的違いです。

それゆえに、”I’m proud of you.”という英語フレーズを知ってはいるけれども、自分が英語を話す時には、なかなか使う気にならないというか。訳語のイメージが先行してしまうのでしょうか、なんだか使うのに照れてしまうような感覚があります。でも、そうは思いつつ、せっかく英語を練習しているんだったら、使ってみたくなりませんか?私はなります。

こんなふうに感じたら”I’m proud of you.”と言ってみよう

言葉のニュアンスについて考えてみました。「誇りに思う」はあくまで訳語です。”I’m proud of you.”と言う時のネイティブスピーカー(母語話者)の雰囲気を見ていると、proudに対する彼らの語感は、日本語の「誇り」ほどは重くないことがわかります。つまり、日本語なら次の表現がニュアンス的に近いと言えます。

「よくやった」

「がんばってくれて嬉しいよ」

“I’m proud of you.”に一番近い心情はこういう感じです。「いい仕事したね」「がんばったね」「すごいぞ」「努力がうれしいよ」という気持ちを伝えたい時、ネイティブなら”Good job.”だけでなく、”I’m proud of you.”とも言うわけです。訳語の「誇り」ほどは重くないことがわかりますね。こういうニュアンスだとわかれば、自分の英会話でも使ってみようという気持ちになりませんか?

今日から使おう、”I’m proud of you.”

語句の意味合いは、辞書などの訳語では捉えきれない側面があります。堅苦しい訳語の英単語が、実際はカジュアル英語でよく使われている場合は少なくありません。そのひとつがproudです。”I’m proud of you.”は「よくやったね」「がんばってくれてうれしいよ」くらいの意味合いで日常的に使えます。「誇り」と堅く受け取らないで、あなたも英会話でどんどん使ってみて下さい。これでまたひとつ、使える英語表現の幅が広がりますよ。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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