今日は○○を着ています
衣服の着用、「着る」に相当する英語は2通りあります。wearとput onです。「私はいつも黒いドレスを着ています」は”I always wear a black dress.”と言います。「私は寝る前にパジャマを着ます」は”I put on pajamas before I go to bed.”と言います。
wearとput onの使い分け、知っていますか?
wearの意味
「私はいつも黒いドレスを着ています」を英語では
I always wear a black dress.
と言います。これを”I always put on a black dress.”と言うと意味が変わります。
wearは、衣服を着ている状態を表す動詞なのです。ですので、日本語では「着ている」と言うとわかりやすいでしょう。ひとまずそういうことなのだなあと納得して下さい。
put onの意味
一方、「私は寝る前にパジャマを着ます」を英語では
I put on pajamas before I go to bed.
と言います。これを”I wear pajamas before I go to bed.”と言うと、これまた意味が変わるのです。
put onは、衣服を身に付ける動作を表すのです。wearと区別して覚えるには「着用する」と言えばよいと思います。これもそういうものなんだなと受け止めて下さい。
裸⇒put on⇒wear
文法書を見ると、wearは状態動詞、put onは動作動詞だと書いてあるのが普通です。説明が短すぎてわかりにくいと感じる人は少なくありません。
例えばですが、浴室から出た直後で、今は何も身に着けていないと仮定して下さい。裸です。体を拭き終わったので、次の作業に入ります。何をするかと言えば、下着や部屋着を身に付けますよね。その行為がput onなのです。腕を袖に通したり、ボタンをはめたりなどの一連の動作をput onと言うのです。
はい、着終わりました。今のあなたは裸ではありません。衣服に身を包まれています。この姿になっているとwearです。put onが終了して、今のあなたは衣服をwearしているのです。もうput onはしていません。
以上が、wearとput onの違いです。
ちょっと確認
wearとput onの違いを説明しましたので、確認してみましょう。次の各組の文の意味の違い、わかりますか?
(1)
a. I always wear a black dress in the office.
b. I always put on a black dress in the office.
(2)
a. I put on pajamas before I go to bed.
b. I wear pajamas before I go to bed.
(1a)の文からは、職場で黒いドレスを着て仕事をしている姿が浮かびます。(1b)だと、オフィスで黒いドレスに着替える人なんだということです。(2a)の場合は、「さて、寝るか。パジャマに着替えようっと」という図。(2b)は、寝るまでの時間をゆったりとパジャマで過ごしている人というイメージになるわけです。
wearとput on、今まで使い分けを意識していなかったのでしたら、これを機にぜひ覚えて下さいね。
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!