頻度を表す副詞

何かをしたり、何かが起こったりする時の「頻度」を表す副詞についての基本的なお話をします。日本語の「いつも」「たいてい」「時々」などですが、英語では、基礎単語に限定すれば5つあります。

  • always(いつも)
  • usually(たいてい)
  • often(しょっちゅう)
  • sometimes(時々)
  • never(決して~ない)

これらのうち、いくつかで使い方や意味の勘違いが時々見受けられますので、説明しますね。

意味について

often

学校英語では「しばしば」と習うことが多いですが、「しばしば」を「時々」と同じ意味だと思っている人が意外に多いようです。本来の意味は「よく」「しょっちゅう」ですね。頻度イメージは60-70%くらいとされます。

I often go to that café.

(あのカフェにはよく行くよ)

He is often making trouble among his neighbors.

(彼はよく隣人とトラブルを起こしている)

ところで、「しばしば」という日本語はあまり使わないですよね。でも英語の授業時はしっかり使いませんか?興味深いですね。「しばしば」が最もしばしば使われるのは英語の授業ですが、その「しばしば」の意味が「時々」だとしばしば思われたままになっている状況って、どうなんだろうと私はしばしば思います。

sometimes

「時々」という意味で、頻度イメージ50%という感じでしょう。

I sometimes take a taxi.

(時々タクシーに乗りますよ)

His jokes are sometimes mean.

(彼のジョークは時々下品だ)

sometimesと似た表現には注意しましょう。「時々」はsometimesです。語尾にsが付きます。似ているのがsometimeで、「いつの日か」という意味です。こちらは語尾にsはありません。さらに厄介なのが、some timeで、「しばらくの間」という意味です。これは2語の表現になります。混乱しそうですが、基礎単語ですので覚えてほしいと思います。

語順について

頻度の副詞を文中のどこに置くかですが、これらは動詞を修飾するのでその近くに置くのが原則です。基本的には次のルールを丸暗記して下さい。

一般動詞の前、BE動詞の後ろ

上の例文でもこのルールを確かめることができます。ただし、sometimesは文頭や文末に置くこともできますし、usuallyは文頭で使われることがあります。この辺りは単語ごとの特性になります。

余談:「いつもありがとう」

“Thank you always.”と書かれたポスターなどを見かけることがあります。なぜ英語にしたがるのかはわかりませんが、「いつもありがとう」と表したいのでしょう。alwaysが一般動詞の前にあるわけでもなく、BE動詞の後ろでもないので、この文は不成立です。

ではどう言えばいいのかと聞かれそうですが、そもそも英語では「いつもありがとう」という曖昧な表現はしません。Thank you.は何かをしてもらったことに対して使う感謝の言葉なのです。以上、余談でした。

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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