こんにちは。英語・英会話コーチ工藤 裕です。今日の英語表現、行ってみましょう!
日本語ではこう言いますが
ダイヤ
英語では
- schedule
- timetable
Comments (ひとこと)
子どもの頃、「列車のダイヤが乱れている」というようなニュースを聞くたびに、「どうしてダイヤモンドなんだろう」と思っていました。同じように思った人は少なくないんじゃないかな?
後に少年か青年になって知りましたが、ダイヤの由来は
diagram
です。カタカナ表記では「ダイヤグラム」と呼んでいて、略してダイヤ。宝石とは無関係なのでした。
具体的にダイヤとは、交通機関の運行計画を表した線図のことです。専門的には「運行図表」とも言うようですね。こういうものです。
そこから交通機関の状況も「ダイヤの乱れ」などと表すようになりました。鉄道だけでなく、バスなどでも使われています。
そして、ダイヤグラムから各列車の駅での停車時刻を抜き出し、それを表にまとめたものを時刻表というわけです。英語のdiagramは、図形で視覚的に表したものを指すだけで、運行計画の意味はありません。したがって、時刻表の意味でのダイヤ(グラム)は和製英語なんです。
英語では時刻表のことをscheduleまたはtimetableと言います。アメリカではscheduleと言うことが多く、イギリスではtimetableと言う傾向が強いようです。
余談
発音上のお話を。diagramなのに「ダイヤグラム」と書きますよね。「ヤ」って、考えてみればおかしいです。diamondも「ダイヤモンド」です。つづりのどこにもYがないのに、「ヤ」はどこから?
これは日本語の音声上の特徴が影響しています。日本語では、「イ」の直後に「ア」が続くと「イヤ」と認識するんです。
「耳」のearは実際には「イアー」ですが「イヤー」と書きますよね。また、スキーをする人のskier、実際の音は「スキーアー」ですが、カタカナ日本語では「スキーヤー」と表記されます。
日本語の音の体系には、もともと「イア」という音の連鎖はなかったのかも知れません。若い人は抵抗がないかも知れませんが、世代が上になればなるほど「イア」と言いづらく感じ、「イヤ」と言う人が増えます。言葉のこういう比較もたまにはおもしろいと思いますよ。
では最後に、例文をどうぞ。
Examples (例文)
Example 1
A revised train timetable will be available from April. 1.
(時刻表の改正版は4月1日から手に入ります。)
Example 2
The train came into the station behind schedule.
(列車は予定より遅れて駅に着いた。)
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!