こんにちは。英語・英会話コーチ工藤 裕です。今日の英語表現、行ってみましょう!
日本語ではこう言いますが
ゲレンデ
英語では
- ski slope
- snowboard slope
Comments (ひとこと)
山や丘の、雪が積もった時にスキーを楽しんだり、競技をしたりする場所。日本語では「ゲレンデ」と呼びます。これはドイツ語由来で、英語では使いません。英語ではski slopeと言います。また、スキーの人気を上回ったとも言えるスノボ用の場所は、snowboard slopeと言います。
ゲレンデはドイツ語のGelande (aの上に点が2つ付きます)から来ています。この単語の意味は単に「土地」という意味しかありません。私たちが言っているゲレンデは、Skigelande (aの上に点が2つ)のSkiの部分を省略してしまったものだということです。
日本語における山岳系の言葉はドイツ語から借入したものが多いようです。あちこちから言葉を取り込む日本語の柔軟さと懐の深さは、時に混乱を生みますので注意が必要ですね。
Examples (例文)
Example 1
I was really amazed when I saw the indoor artificial ski slope in the middle of Tokyo.
(東京の都心に屋内人工スキーゲレンデがあるのを見て本当にびっくりしたよ。)
Example 2
Have the ski slopes in that area opened yet?
(あの地域のゲレンデはもうオープンした?)
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!
なるほど、ゲレンデは元々はドイツ語だったんですね。
かつて、ドイツが医療や科学などの分野で世界の最先端を突き進んでいたことを鑑みれば、ドイツ語由来の言葉が外来語として日本語に多く取り入れられたことも頷けます。
実際、その名残りからなのか、未だにウイルスやワクチン、エネルギーなどの言葉は英語の発音ではなくドイツ語の発音に近いままで使われているため、英語を勉強する時に少々混乱しますからね。
大変勉強になりました。良い記事を読ませていただいて、どうもありがとうございます。
和製英語といえば、私も最近、ふと気がついた和製英語?らしきものがありました。
コンビニに立ち寄ったときの話です。
海外から来た旅行者の方が何やらレジで「チャージ」と言ってカードを出すので、店員の方がその分の紙幣を出してもらうように促しているようでした。
ところが、この旅行者の方は「ノーキャッシュ」や「チャージ」などと言うばかりで(正確にはなんと言っていたか分かりませんが)、結局最後は何もせずに出て行ってしまいました。
気になってあとで調べてみたのですが、どうも「チャージ」とは現金を支払ってカード残高を増やすことではなく、カードなどで商品代金を支払うこと(電子マネー決済?)を指す表現らしいのです。
(ただ、そう解釈される理屈や日本語と英語とでのニュアンスのズレなどについては、結局分からずじまいでしたが)
どうしてここまで英語と和製英語との間に意味の違いが生まれてしまったのか、考えれば考えるほど疑問が深まるばかりの今日この頃です。
コメントありがとうございます。
カタカナ英語には便利さも弊害もありますね。
チャージの件ですが、もともとクレジットカード払いのことをchargeと言います。
「現金ですか?カード払いですか?」を英語では”Cash or charge?”と言うのですが、スマホ普及で様子が変わりましたね。
日本語では、今ならチャージと言えばアプリへの入金の意味になってしまいました。
カタカナ語、和製英語の問題はこれからもあちこちで出てくることでしょう。