こんにちは。オンライン英語・英会話コーチ工藤 裕です。
日本語のカタカナ表現は、日本人の勘違いや造語が定着した場合が多く、正しい英語を反映しているとは限りません(和製英語)。英語での本来の使い方を学ぶ必要があります。
日本語ではこう言いますが
スキンシップ
英語では
- affection [アフェクシュン]
- physical contact [フィズィカL カンタクT]
- physical intimacy [フィズィカL インティマスィ]
- physical affection [フィズィカL アフェクシュン]
Comments (ひとこと)
スキンシップという言葉に、私たちは愛情のニュアンスを見出します。すっかり日本語に定着しているフレーズですね。しかし、これは和製英語です。
少し時間を取って調べてみましたが、「スキンシップ」の誕生過程には諸説あるようです。はっきりしているのは、もともと英語で使われている表現ではないということ。おもしろいことに、skinshipと載せている英語辞書もあるのですが、「日本語からの借用」と注記があります。和製英語なのです。日本語に関する知識がない人との英会話でskinshipと言うと、奇異に感じられたり、性的に受け取られる可能性があるので注意したいところですね。
私たちが言う「スキンシップ」のニュアンスを英語で表すには、シンプルにaffectionでよいでしょう。「愛情」というニュアンスを前面に出してズバッと言えばよいわけです。伝統的にハグなどの触れ合いが多い文化圏ですから、十分通じると考えられます。
きちんと表現したいという場合には、physical contact, physical intimacy, physical affectionと言えばよいでしょう。physicalは「物理的な」という意味の他に「身体的な」という意味もあります。physical contactは「身体的な接触」、physical intimacyは「身体的な親密さ」、そしてphysical affectionは「身体的な愛情表現」です。
physical contactからはアメフトやラグビーのタックルなど、激しい衝突を連想しそうですが、英語においては、軽く触れるだけでもcontactです。ただし、contact自体に親しみや愛情の意味はないので、ただ相手に触れるだけという感じはあります。ですので、この場合はbonding through physical contact (身体的接触を通じた絆)のように、言葉を補えばよいかと思います。
Examples (例文)
Example 1
I wonder why Japanese people don’t show affection? We hug each other wherever we are.
(日本人はどうしてスキンシップが少ないの。私たちはどこにいてもハグするよ。)
Example 2
Physical intimacy with a child is really important.
(子どもとのスキンシップは非常に大切です。)
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!