staff

よく使われているカタカナ語のひとつに「スタッフ」がありますよね。担当者や社員・職員という意味で使っていると思います。元の英語は

(1) staff

なのですが、実はこの単語、英会話では要注意です。カタカナの「スタッフ」と英語のstaffは、意味・ニュアンスに違いがあるからです。

私たちのカタカナ日本語のイメージそのままでstaffを使うと、次のような英文を思いつくことになるでしょう。

×I am a staff.
×This office has 30 staffs.

などと言いそうです。実際、言いがちです。英和辞典でチェックしても、間違いがあるようには思えません。何がいけないのでしょうか。

説明が難しいのですが、staffという単語は「個人」を指しません。この単語が指しているのは「組織全体」なのです。辞書には「職員」「局員」という訳語が記載されているので、「人」を指すと思われても仕方がありません。その辞書には「集合名詞」とも書いてあるのですが、こうなると何のことやらと思ってしまいます。市販の単語帳にも書かれていますが、きちんと読む読者は多くないようで、ほとんど知られていません。

理解しづらい単語ですが、とりあえず

「staffは個人を指さず、組織を指す言葉である」

と覚えてください。そして、基本的かつ英会話で実際によく使いそうな以下の例を見てください。日本語で言う「私はスタッフです」は次の(3)や(4)のように言います。

(2) I am a staff member.
(3) I am a member of the staff.

要は、staff memberと言うようにすれば間違いないということです。次の例も参考にして、さらにstaffの意味合いを掴み取ってください。例文(4)と(5)は、「このオフィスは30人編成だ」という意味です。

(4) This office has 30 staff members.
(5) This office has a staff of 30.

staffにぴったり当てはまる日本語を探すのは難しいですが、例えば「業務(体制)」「チーム」くらいの訳語の方がいいのではないかと思っています。説明するのは難しいと言い続けましたが、「staffは個人を指す語ではない」という点と「staff memberと言うようにすれば間違いない」という点を押さえておけば大丈夫です。

stuff

ここまでお話ししたのはstaff。つづりはstAffです。大切な情報になりますが、英語で最も使用頻度が高い単語のひとつが

(6) stuff

です。つづりはstUffです。staffstuffも、どちらもカタカナ表記では「スタッフ」になってしまうのが困りモノですね。

stuff「物、事」という意味で使います。日常会話では本当によく使われますよ。

(7) This is my stuff.
(これは私の物です)

というように、実によく出てきます。ふたつの単語、発音が違うのですが、日本人の発音は通常どちらもstuffの音として相手に届きます。この記事に貼り付けてある音声をよく聞いて、違いを掴んでくださいね。もちろん、私のレッスンでは、きちんと区別して発音できるように練習する時間を設けていますよ。興味がありましたら是非一度ご連絡くださいませ^^

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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