■pass the buck to [誰々]

トップが責任を取るのは当たり前だと思うのです。しかし、自分がその立場になったとしたら・・・。本音はあまり責任を取りたくないのかも知れません。

私が悪いんです、私がやりました、と言えるのならマシ。たいていは、部下がやった、秘書がやった、私は知らないとのご回答。しかし、自分だったらどうかと考えてみると、同じことを言うかも。下っ端は下っ端で苦労しますが、重責を負うトップの立場も大変なのでしょう。知らんけど。

責任転嫁はどこの世界にもあります。年齢に関係なく、集団に所属すると起こります。責任転嫁の「転嫁」は、嫁を転がすという意味ではありません。それだと、良くてギャグ、悪ければDVかハラスメントです。「転嫁」の元々の意味は「女性が再婚すること」。他の家に移るので、結婚の責任が他の家に移るということ。そこから、責任転嫁は「責任を他に移す」の意味で用いられるようになりました。

責任を自分の所から他所へ移すという発想は英語も同じです。

pass the buck

と言います。ここではbuckが「責任」の意味を持ち、それをpassするのです。ひょいと渡すんですね。渡された方は困りますけど。

責任を転嫁する相手を示す場合は、前置詞のtoを使って表します。pass the buck to Johnなどのようにすればオーケー。

ここで疑問が生じます。なぜbuckなんだ?と。

buckと言えば、米ドルの口語表現です。$1one dollarですが、日常ではone buckと言う人が多いです。お金を渡されるのだから嬉しいのではないか?いや、責任を被るお礼か?賄賂か?

buckは本来「雄の鹿」のことです。開拓時代のアメリカ、ポーカーが流行しました。その当時、ゲームの親になると目印としてナイフを手元に置いたそうです。そのナイフの柄の部分は、鹿の角(buckhorn)でできていたのです。(木でも良さそうですが、素材の流行などがあったのでしょうか。)

ポーカーの親は責任者。責任者の印はbuckhornの柄のナイフ。次の人に親の順番が来ると、そのナイフを渡されるわけです。こうして、pass the buckという表現が生まれたのです。「ほら、次の親(責任者)はお前だぞ」と。

時代が進むと、親の目印はナイフではなく銀貨が使われるようになって行きました。この目印としての銀貨も、継続してbuckと呼ばれるようになったのです。この銀貨自体は10セント硬貨か何かだったのでしょうけど、アメリカの通貨名称はドルです。ですので、いつの間にやら米ドルのことを口語でbuckと呼ぶようになったのですね。

余談が長くなりましたが、日本語で言う「責任転嫁をする」を英語ではpass the buckと言うのです。しかし、ついでながら、buckの話を知っておくと、次のフレーズの意味がすぐにわかります。

The buck stops here.

(責任は私が取る。)

buckがここから先passされていくことはないということです。第33代ハリー・トルーマン大統領(Harry S. Truman)が執務室に掲げた座右の銘として知られています。これは使ってみたい!(自信はないけど)

~今日のフレーズ~

pass the buck (to [誰々])

((~に)責任転嫁する、責任を押し付ける)

■例文

(1) Don’t try to pass the buck. This is your responsibility, not mine.

(責任逃れしようとするな。これはあなたの責任であり、私のではない。)

(2) If you want to build trust at your workplace, never pass the buck to your employees.

(職場で信頼関係を築きたければ、部下に責任転嫁をしないことだ。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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