■pursue
冬を代表する競技のひとつにスケートがありますが、パシュートと呼ばれる種目があります。正直、実は心の中で思っていました。「そもそもパシュートって何だ?」と。ネット時代に感謝ですが、検索したところpursuitのカタカナ語だったのです。なぜ、パシュートとpursuitがつながらなかったのかというと、原音がカタカナと少し違うからです。どうせならパースートにしてほしかったというのが本音でございます。また、私には別の思い込みがあって、どうせ英語じゃないんだろ、とも思っていたのでした・・・。
お題の単語ですが、pursuitは「追いかけ」「追跡」という意味です。これの動詞形、つまり「追いかける」「追跡する」はpursueになります。「追いかける」はchaseの方がなじみがあるという人が多いかも知れません。また、followもそうなのではないかと思う人もいるでしょう。pursue, chase, follow、それぞれ意味合いが異なりますよ。
pursue
pursueは、大きくふたつの意味で使われます。ひとつめは「人や物をつかまえたり、攻撃することを目的として追いかける、追跡する」です。この場合はchaseとほぼ同じ意味です。
もうひとつは「長い時間、活動を継続したり、何かを達成しようとがんばる」です。遠くに目標地点があって、それを追いかけている感じになります。会話でpursueが出てくる時は、たいていこちらのニュアンスの場合が多いと思います。目標地点を含意する語なので、「とことん突き詰めて研究する」とか「惚れた相手に熱心にアプローチする」という時にも使われます。John has been pursuing Mary for months, but clearly she is not interested.(ジョンは何ヶ月もメアリーにアプローチしているが、明らかに彼女の方は興味なしである)のような言い方もできます。下の例文と共に参考にしてくださいね。
chaseも「追いかける」ですが、物事を極める意味はなく、「目先の対象物・逃げている対象物をつかまえようとして追いかける」という意味になります。また、followは「後をついていく」が意味の中心で、つかまえようとしているわけではありません。追いつかなくてもよくて、対象の後ろを歩いたり走ったりしていればfollowです。
pursueとchaseは意味が重なっている部分はありますが、違いをざっくりと述べると、前者は「目標追求」、後者は「おいこら待て」です。
となると、スポーツ音痴の私はスケートに詳しい方に聞きたくなります。あの種目の名称はchaseとしてもよかったのですよね、と。競技発祥の経緯やルールの点から見ると、どうなのかな。
~今日のフレーズ~
pursue 追跡する、追いかける、追求する、達成しようとする、口説き続ける
■例文
(1) John is pursuing his goal with focus and discipline.
(ジョンはブレずに自制心を持って目標を追い続けている。)
(2) The hunters spent hours pursuing their prey.
(猟師たちは何時間も獲物を追った。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!