■be on a tight budget

経済ニュースを眺めていても、これといって良い話は出てくる気配はありません。2023年、日本の経済成長率は米国やドイツよりも伸びると予測されているらしいですが、庶民として実感は全くありません。バブル崩壊以降、日本の経済がほとんど前進していないと感じているのは私だけではないでしょう。

個人の懐事情、会社の懐事情、国家の懐事情、基本的な考え方は同じです。お金がどんと入ってきても、すぐに使い切ることはしません。家賃、食費などの項目ごとに分類、カテゴリー分けをしますね。ざっくりと言ってしまえば、これが予算です。英語ではbudgetと言い、「バジェット」とカタカナで言う人を見かけることも出てきました。なぜカタカナで言う必要があるのかはわかりませんが。今回のフレーズは

be on a tight budget

です。「きつい予算の上にいる」という直訳で「予算が厳しい」ということですが、「家計が苦しい」という意味で使われることが多いです。tightは「締まった、(衣服などが)窮屈な、きつい」のことですが、tight budgetという表現は日本語の「財布の紐がかたい」と発想が似ています。

tight budgetの部分はわかりやすいと思いますが、英語的だなと感じるのはbe on a tight budgetというフレーズ全体です。「~の上にいる」という言い回しを文字で見ればなるほどと思いますが、日本語はこのような言い方をしないので、パッと思いつくタイプのフレーズではないかも知れません。前回の記事でも、be on the warpath(怒っている)という同様の表現方法を紹介していますが、英語は「~の上にいる・ある」という言い方が好きなのかも知れないですね。私はおもしろいと思っています。warpathの記事でも触れていますが、begoに置き換えると「予算が厳しい状態になる」という変化の意味になりますよ。

補足で表現をもうひとつ。tighten [誰それ]’s beltというフレーズは、文字通りの「ベルトを締める」の意味の他、「経費を切り詰める、倹約する」という意味でも使われます。お腹が空いた時に空腹感を紛らわすためにベルトを締める様子から生まれた言い方のようです。

データを見ると景気は良くなっているとかそういうことではなく、世の中のみんなが実感できる経済状態になってほしいですね。

~今日のフレーズ~

be on a tight budget 家計が苦しい、予算が厳しい

■例文

(1) I’m on a tight budget this week because of sudden expenses.

(急な出費で今週は家計が厳しいのです。)

(2) Since Mick lost her job, she’s been on a very tight budget.

(仕事を失ってから、ミックは家計が苦しくなっている。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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