■not amount to much
「(総計が)…に達する」という意味のamount toなのですが。
■今日のフレーズ
not amount to much
大した物・人にならない
■例文
(1) Susan’s academic achievements didn’t amount to much.
(スーザンの学業成績はたいしたものではなかった)
(2) I never thought Henry would amount to much at Orange.com.
(ヘンリーがオレンジドットコム社で、それほど大物になるとは思いもしなかった)
■解説・コメント
not amount to muchは「大した物・人にならない」という意味です。notとあるのは、原則として否定文で使われるフレーズだということ。日本語の「めったに」や「必ずしも」が「ない」と共起するのと同様です。なお、muchの代わりにanythingやa great dealが用いられることもありますが、意味は同じです。
amountはここでは動詞です。通常はamount to [何々]の形で「(総計が)…に達する」という意味であり、主に金額や時間などの話題で使われます。
数字関連で用いられることの多いフレーズですが、比喩的に「結果を出す」「成功する」という意味で使われるようになりました。数字絡みの表現なので得点や営業成績と連想しやすく、そこから結果・成果の意味になったのでしょう。
フレーズの意味を考えると、肯定文で使っても問題はなさそうですが、なぜか否定文で使われるフレーズになっています。人間は他者の成功を妬む生き物だからでしょうか。この否定文寄りの点は、文法というよりは言語慣習的なものなのだろうと私は思います。
最後に、強勢(アクセント)のポイントです。amount to muchを言う時は、toを弱く、muchを強めに言いましょう。実は、too much (多すぎる) ではtooを強めに発音するのです。toとtooは同音ですが、to muchかtoo muchかは音の強弱で区別してあげましょう。下の音声確認動画でしっかりチェックしてくださいね。
■音声確認
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!