■be on the warpath

感情表現は、若い人のスラング(俗語)も含めてさまざまあります。喜怒哀楽と言っても微妙な心の動きがあるので、その語彙が豊富であるのはわかる気がします。日本語では、「怒る」ひとつ取っても、「イライラする」「激怒する」「激昂する」「怒り心頭に発する」と出てきますし、今は言わなくなりましたが「激おこぷんぷん丸」というインパクトのあるフレーズもありました(もしかしたら、私が知らないだけで「微おこ」という表現もあったかも)。

怒りを例に挙げていますが、英語の基本語はangryです。名詞ならanger。日本語同様、angryにも同義語はたくさんあります。irritated, furious, infuriated, indignant, mad, pissed off、枚挙に暇がありません。たぶん日本語よりもはるかに語彙が多いでしょう。単語レベルだと、ひとつひとつ覚えていくしかないのですが、比較的覚えやすいのが比喩的フレーズです。元になる語句があって、そこからイメージが膨らむので忘れにくいというメリットがあります。今回紹介するのは

be on the warpath

です。warpathwarから明らかにネガティブ。pathは「道」です。ふたつが合わさったwarpathは、元々は北米先住民族(いわゆるインディアン)の「出陣の道」のことで、そこから怒りを表わすようになりました。

意味上のポイントは、和訳にもある通り、単に怒っているだけでなく、喧嘩、攻撃、報復の態勢になっていることを含意しています。なお、フレーズにはbe動詞が添えられていますが、beを使うとすでにその状態になっていることを表わします。怒り爆発の状態「になる」という変化を言いたければ、go on the warpathgoを使いますので、これも覚えておくとよいでしょう(類例:be on a strike(ストライキ中)、go on a strike(ストライキを実施する))。

怒りの種類もいろいろですが、目が合っただけでスイッチが入りそうな人がbe on the warpathだということです。喜怒哀楽の表し方、英語でも日本語でも調べてみるとおもしろそうです。

~今日のフレーズ~

be on the warpath 怒っている、くってかかる、喧嘩腰である

■例文

(1) Watch out. the boss is on the warpath this morning.

(気をつけろ。ボスは今朝は相当機嫌が悪いぞ。)

(2) The chef was on the warpath because the meat wasn’t delivered.

(肉が届かなかったのでシェフはカンカンだった。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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