■staggered working hours

ワーク・ライフ・バランス(work-life balance)、働き方改革(work-style reforms)。

「24時間働けますか」が流行った頃を思い出すと隔世の感があります。在宅ワーク、リモートワーク(work from home)が広まってきました。きっかけが外的要因だとは言え、改革のひとつにはなるのでしょう。

遡れば、1990年代初期に「フレックスタイム(flextime)を導入しよう」という声が上がりました。コアタイム(core time)と呼ばれる、全員が出社していなければならない時間帯以外のところで出退勤の時間を柔軟にしようというもの。フレックスタイム制は、伝統的な労働観や取引先との関係などもあってか、そんなに普及しなかったと思います。

今はどうでしょう。リモートワークをある程度経験し、社員の出社を再開するかどうか検討中の企業は多いようですが、再開の場合、時差出勤を取り入れる会社が増える可能性はあると思います。

「時差勤務」を英語では

staggered working hours

と言います(staggered work hoursとも)。英語での説明には、an arrangement where employees can vary their start and end times to suit their work and personal commitments(従業員が仕事や各自のコミットメントに合わせて始業時間と終業時間を変えることができる取り決め)とあります。アルバイトやパート社員の「シフト」とは少し意味合いが違いますね。

動詞で「時差勤務をする」と言う場合には、stagger one’s working hoursと言ったり、下の例文(2)のようにwork staggered hoursと表します。

さて、staggeredという語が使われています。動詞stagger-ed形です。英語学習を続けている人なら、そのほとんどが「よろめく、千鳥足で歩く」の意味で覚えていると思います。そのため、staggered working hoursと聞くと、奇妙な表現に思えてしまいますよね。辞書などでstaggerを改めて調べてみましょう。「よろめく」は自動詞での意味ですが、他動詞用法もあることがわかります。そこを見ると、「(時間帯・日程を)ずらす」とあるのです。「ずらされた勤務時間」staggered working hoursなのですね。

staggerの使い方に変な印象を持ってしまいそうですが、「よろめく」を「規則的ではない歩き方」だと考えると、勤務時間帯を一定にしないというイメージと結びつくと思います。

時差出勤には個人の好みがあると思います。通勤混雑を避けられるから良いと思う人、性格的にビシッと時間を定められる方が良いと思う人、様々でしょう。どちらが好きですか?

~今日のフレーズ~

staggered working hours 時差勤務

■例文

(1) We can avoid crowded trains in the morning, since our company has adopted staggered working hours.

(会社が時差勤務を採用したので、朝の混雑した電車を避けられます。)

(2) Employees are allowed to work reduced hours, staggered hours, work from home or job-share.

(従業員は時短勤務、時差勤務、在宅勤務またはジョブ・シェアリングをすることができる。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

お問い合わせ

レッスンのご案内

公式LINEからの配信を受け取る

無料メルマガ配信を受け取る

Twitterをフォローする

Instagramをフォローする

Facebook くどちゃん英語塾

にほんブログ村 英語ブログへ
にほんブログ村