■Text me./Text me back.
今回のお題は、Text me.とText me back.です。前者は「携帯端末にメッセージを送ってください」、後者は「(送ったメッセージに)返信してください」という意味です。
textと言うと、カタカナの「テキスト」の元になる語だとわかるでしょう。以前は主に名詞として使うことが多かったのですが、ネット時代になり動詞で使うことも増えました。スマホやPCでメッセージのやり取りをする機会が多くなったからです。
1970年代後半、text message(文字メッセージ)として始まりました。まだコンピュータ通信網が小規模だった頃です。text-message(文字メッセージを送る)という動詞が登場したのが1998年のことだそうです。その後、名詞、動詞いずれも、textと短縮した形が使われるようになっていきます。
日常会話では、Text me.(連絡してね)と言うことがとても多いです。連絡の意味だけでなく、「また後でね」という意味でも使われるからです。
18世紀は「お手紙ください」(Pen me.)でした。19世紀初頭なら「電報ください」(Telegram me.)でした。19世紀後半には「電話ください」(Phone me.後にCall me.へと変化)と言うようになり、それがしばらく続いたのです。
そして1990年代初頭、ほんの数年ではありましたが、「ポケベル鳴らしてね」だったか「ポケベルちょうだい」だったか、まるで覚えていないのですが、そんな会話が。英語ではPage me.でした。ちなみに、ポケベルの機器を英語ではpagerと言います(言っていました)。2000年代に入ると、上で述べたように電子メールが普及し始め、「メールちょうだい」(Email me.)。今はText me.です。
返信の場合は、backを付けるだけです。これは「電話をかけ直す・折り返し電話する」のcall backと同じ発想。留守番電話にCall me back.(かけ直してね)とよく音声メッセージを残したものですが、その語法はText me back.にも受け継がれていますね。
英語では今のところ、スマホやPCを介してメッセージを送ることをtextと言っています。ただ、徐々に、DM me.(DMちょうだい)と言う人が増えてきているそうです。DMはdirect messageの頭字語ですが、動詞化しつつあることがわかります。
~今日のフレーズ~
Text me. / Text me back. 携帯にメールしてください。/返信してください。
■例文
(1) I’ll text you to arrange a time to meet.
(待ち合わせ時間を決めるために、携帯にメールしますね。)
(2) Text me back when you get home.
(家に着いてから返信してくださいね。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!