こんにちは。オンライン英語・英会話コーチ工藤 裕です。今日の英語表現、行ってみましょう!
Phrase (フレーズ)
Tomorrow will take care of itself.
Meaning (意味)
- 明日は明日の風が吹く。
- 明日のことは明日案じよ。
Comments (ひとこと)
日々の生活では、悪いことやうまくいかないことの方が多いように感じられますよね。明日はどうなってしまうんだろうと不安になることは多々あります。そんな時、身近な人は「悩んでいても何も始まらないよ」と言って励ましてくれますし、あなたもそう言ってあげたことはあるでしょう。「明日は明日の風が吹く」ということですね。
「明日は明日の風が吹く」とは、明日が来れば今日とは違う風が吹くのだから、あれこれ考えても取り越し苦労になるだけだということ。慰める時だけでなく、開き直る時にも使われる表現ですね。
英語でこのような気持ちを表すには、例えば、Worrying about tomorrow isn’t going to help. (明日のことを心配してもムダだよ)と言ったり、What is the use of worrying about the future? (未来(将来)を心配して何になるというのだ)などのように言うことができます。
もうひとつ、おもしろい言い回しを紹介します。
Tomorrow will take care of itself.
です。直訳すると「明日(というもの)は自らの世話をするものだ」となります。直訳なのでわかりにくい感じがしますが、これはまさに「明日は明日の風が吹く」に通じる言い方ですね。今日は今日だし、明日のことは明日が解決してくれるだろうという感じです。
さて、新約聖書にもこの表現が出てきます。
(1) Matthew 6:34 (Contemporary English Version)
Don’t worry about tomorrow. It will take care of itself. You have enough to worry about today.
(2) Matthew 6:34 (Good News Translation)
So do not worry about tomorrow; it will have enough worries of its own. There is no need to add to the troubles each day brings.
新約聖書の原語はギリシャ語ですが、英語への翻訳が進む中でさまざまな言い回しのバージョンが生まれました。(1)のバージョンではIt (tomorrow) will take care of itself.と英訳されています。私の手元にある聖書の和英対訳は(2)です。言い方がずいぶん違いますね。原文はどのような感じなのか、私にはギリシャ語の知識はありませんが、興味深いです。
Examples (例文)
Example 1
A: I’m swamped with work. What if I can’t meet the deadline?
(忙殺されてるんだ。締め切りに間に合わなかったらどうしよう。)
B: Stop worrying too much. Tomorrow will take care of itself.
(心配するなって。明日は明日の風が吹くよ。)
Example 2
A: You look so nervous. What’s bothering you?
(ピリピリしてるね。どうしたの?)
B: I’m worried I might make a blunder in my performance tomorrow.
(明日の演奏でヘマをやらかさないか心配でね。)
A: Oh, come on! Tomorrow will take care of itself.
(何言ってるんだよ!心配したって何も始まらないだろ。)
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!