■be subject to change

外国語学習では、理想的には、浅くてもいいので広い分野にわたって語彙を身につけたいものです。「英会話」と言うと、友人同士の和気あいあいとした雰囲気で使う日常表現に意識が向かいがちですが、「生活の中の英語」で考えれば、政治、思想、法律、医療などに「英語で触れる」場面も出てきます。これは日本語で生活していても言えることですね。ですので、ある程度は「大学入試向け単語帳的な語彙」を身につけておくと助かることが増えます。

今回のフレーズはフォーマル系で、使い方が少しややこしいです。そこで、日常向けに「暗記フレーズ」の扱いで紹介します。

be subject to change

「変更の可能性がある」という意味です。このフレーズは、参考書や語彙集では、be subject to [何々] としてあるのが普通です。しかし、一般市民の生活範囲では、be subject to change(変更の可能性がある)が最も多く触れると思うので、changeまでをワンフレーズとして覚えてしまいましょう。

このsubjectは、文法的には形容詞です。初級で習う「教科・科目」の意味の名詞ではありません。形容詞としてのsubjectは状態を表す言葉なのですが、その意味は・・・。

be subject toの辞書上の和訳を見ると、けっこう複雑です。ある辞書サイトでは「~に左右される、~の対象になる」と端的に。またあるサイトでは、「(法律・法則・規則など)の支配下・影響下にある」「認可・承認を受けることを条件とする」「~次第である、~に依存する」「~にさらされている」などとあり、すぐには覚えにくいのです。

これらの和訳は、意味的に概ねふたつに整理できます。ひとつめは「~によって(主に悪い・不都合な)影響を受ける可能性が高い」という意味。もうひとつは上にもある「認可・承認を受けることを条件とする」という意味です。be subject to changeは前者の用法です。

be subject toは法律などの形式張った文章によく見られますが、日常生活で見ることもあり、その場合、ほぼほぼ「変更の可能性があります」で使われているのです。

言葉を覚える時は、使用頻度の高いものから攻略するのが効率がいいので、be subject to changeをまず覚え、change以外の単語が使われていたら、改めて意味を確認しましょう。そうすれば、混乱せずに理解できるようになっていきます。

ここからは余談です。実は、be subjected toというフレーズも存在します。違いはsubject-ed形になっているところ。頭の混乱を防ぐ意味でも、ここでは-edの方の解説は省きますね。

~今日のフレーズ~

be subject to change 変更の可能性がある

■例文

(1) Prices are subject to change.

(価格は変更になる可能性があります。)

(2) The schedule is tentative and it is subject to change.

(このスケジュールは暫定的なものであり、変更の可能性があります。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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