■recruitment

傾向として、社員の新規採用を控える企業の数が多かったらしいですが、採用数増になってきているみたいですね。日本では新卒、第二新卒、中途などの独特の表現が用いられます。ほとんどの企業が年度単位での一斉採用。高校生や大学生が主ですが、就職活動シーズンがだいたい決まっています。

英会話の練習や教材では、雇用が話題になることがあります。英単語としてすぐに思い浮かぶのは、employment (雇用), employ (雇用する), hire (雇う), fire (解雇する) などですね。これらの単語はよく使われますし、なじみがあると思います。

では、「採用」はどうでしょう。上の単語ほどは出てこない気がしたのでトピックに選んでみました。

recruitment

です。実は、recruitmentは「あなたを採用します」の採用というよりは、「人材の募集採用(活動)」を指します。正式採用に至るまでの人材探し、という感じです。

動詞形はrecruitです。大手企業名の「リクルート」はこれからですね。意味は「募集する、募る」です。社員の募集だけでなく、新兵の募集にも使われる言葉です。また、recruitは名詞としても使われ、「新メンバー」(社員や会員などの広い意味)、「新兵」の意味になりますよ。

recruitmentは募集から採用に至るまでの過程ですので、They recruited teachers from abroad. と言えば、「教師を外国から募集した」ということ。そして、一連の試験や面接などが行われた後の、「あなたを採用しますよ」は、動詞hireを使います。映画などで、“You’re hired.” と言って握手するシーンがありますが、これで「採用決定です」のこと。

改めて考えると、日本語の「採用」は広い意味で使っていることがわかります。英語の場合、人材獲得活動の「採用」はrecruitment、雇用契約を結ぶ意味の「採用」は、hire, employです。

また、日本語では「アイデアや提案を採用する」のようにも言いますよね。この場合、英語の動詞は、adoptや、文脈によってchoose, selectなども考えられます。くれぐれも「採用」という字面だけでrecruitmentなどの英単語を採用しないようにしてくださいね。

社員の採用の仕方は、国によって違いがあります。日本は、基本的には毎年一定数の新入社員を迎えます。多くの国では、新卒採用という考え方を持たず、通年採用を実施しているのが一般的です。ただし、採用の過程は、その国の事情を反映したものになっています。各国の就職事情を調べてみると、意外な発見があるかも知れません。日本との違い、メリット・デメリットを知って、「自分はどこそこの国で働く方が向いているかも」と思い付くかも知れませんね。

~今日のフレーズ~

recruitment 採用

■例文

(1) Our recruitment team is looking for promising employees.

(私たちの新規採用チームが有望な社員を探しているところです。)

(2) The recession has forced a lot of companies to cut down on graduate recruitment.

(景気後退により、多くの企業が大卒採用を減らすことになった。)

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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