■for a change
英会話の最初の頃の定番テーマと言えば、“What are your hobbies?” (趣味は何?) ですね。勉強や仕事に多くの時間を費やす中、息抜きは日常から少し距離を置ける貴重な時間になります。精神衛生にも大切なのが息抜き。
今回は、語彙的にも意味的にも簡単でわかりやすいフレーズの紹介です。
for a change
「気分転換に、変化をつけて、いつもと違って」という意味です。change (変化) とあるので、理解しやすいと思います。主に「気分転換」の意味で使われることが多く、日々のルーティンに疲れたというような場面で用いられるフレーズです。
(a) I want to eat out for a change.
(気分転換に外食したいなあ。)
また、気分とは別に、「めずらしく」という状況の変化を表す時にも使います。下の例文(2)がそれに当たります。普段の様子と違うね、という気持ちを表す時にも使えるわけです。for a changeの意味の中心が「いつもとは違って」だからですね。
「たまに」か「たまには」か
ここで取り上げたいのが、日本語のお話。気分を変えたい時に、日本語では「たまには」と言います。結論から言うと、この「たまには」が、英語のfor a changeに当たります。上の例文(a)の日本語訳を次のように変えてみましょう。
(a) I want to eat out for a change.
(たまには外食したいなあ。)
「たまには」を気分転換の意味で使っていることがわかりますね。どうしてこの話をするかというと、「たまに」にsometimesを用いる人が散見されるからです。よく考えればわかりますが、sometimesは頻度(回数)の「たまに」です。for a changeは「いつもとは違う」の「たまには」です。日本語での言い方が「たまに」ひとつでも、英語は別の言い方をするのです。
言いたいことは何かというと、日本語の語句(訳語)に英語を当てはめるのではなく、意味(言いたいこと)は何かを表せるように練習していくといいよ、ということです。今回の話では、「たまに」だからsometimesとするのではなく、「どっちの意味かな?気分転換の意味だからfor a changeだな」という発想ですね。このように文字で述べると、小難しい話に感じられると思いますが、日々の練習を怠らなければきちんと身につくチカラですので、安心してくださいね。
~今日のフレーズ~
for a change 気分転換に、変化をつけて、いつもと違って
■例文
(1) I’m fed up with those academic books. I’d like to do light reading for a change.
(学術系の本に飽きちゃった。たまには肩の凝らないものを読もうかな。)
(2) Your room is tidy for a change.
(部屋がめずらしく片付いているね。)
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!