■move up

予定は未定と言いますが、あらかじめ立てておいた計画が変更を余儀なくされることは度々あります。金曜日の予定を他の曜日にずらしたり、月単位、年単位で変わることもあるかも知れません。今回は、予定の変更を表すフレーズを紹介します。

~今日のフレーズ~

move up (予定などを)早める、前倒しにする

■例文

(1) Can we move the meeting up to Tuesday?

(会議を火曜日に早めることは可能ですか?)

(2) A friend of mine was leaving town in early July, so we moved up our party to June.

(7月上旬に町を離れる友だちがいるので、パーティーは6月に前倒しにしました。)

move up「(予定などを)早める、前倒しにする」という意味になります。文字通りに「物を上に移動させる」、あるいは自動詞で「上に動く」でも使われますけどね。

表現を覚えるためのイメージについて。upは通常、上下のイメージで使いますが、平面上の位置関係を表す時にも使われます。例えば、He came up to me.は「彼は私の方に向かってやって来た」の意味で、ここでのupは「自分側、自分寄りの方」のことです。必ずしも坂を登っているわけではありません。

この点を把握しておくと、move upが予定の前倒しの意味であることが理解しやすくなるでしょう。現在に近い日付に予定を動かすことになるから前倒しだな、と。

予定関連の語句なので、このフレーズはビジネス現場などで使われます。しかし、英語ネイティブであってもmove upと言われて混乱する人がいます。「それって早めるの?遅くするの?」とわからなくなるのです。upと言われて、どんどん離れていくという解釈もできてしまうからでしょう。

「前倒しする」は、move forwardとも言います。こちらもネイティブには早めるのか、延期するのかわからなくなる人がいます。英語版Yahoo!知恵袋のようなサイトに、“Does moving a meeting “forward” mean to later or earlier time?” (予定をforwardにするとは、遅らせるの?早めるの?) というような質問が投稿されていることからもわかります。

そこで、変更に関して万が一の誤解を避けるにはどうしたらよいでしょうか。答えは簡単で、言い換えです。「早める」とか「延期する」ではなく、具体的な日時を述べる!これに尽きます。「この日・時間に行います」と。それでも、move upが使われるケースはあるわけで、使う人は使うんですね(笑)

余談ですが、日本語の「北風」。北から吹く風のことですが、北に向かって吹く風だと思っている人が実はけっこういます。「こっち」と「あっち」で混乱するところが上の話と共通していますね。

■音声確認

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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