■I won’t have [何々]
動詞haveはいろいろな意味がありますので、時々困ります。
■今日のフレーズ
I won’t have [何々]
…を許さない
■例文
(1) I won’t have any fighting here.
(ここでケンカは許しませんよ)
(2) I know they’re trying to deceive me again, but I won’t have it.
(彼らがまた私を騙そうとしているのはわかっている。だが、それは許さないぞ)
■解説・コメント
英語を練習していると、haveにはさまざまな用法や意味があることに驚きます。ここで紹介するのも、haveの使い方の一例です。
I won’t have …の形で覚えてしまいましょう。意味は「…を許さない」です。
haveは「許す、がまんする」という意味で使われることがありますが、その場合、①主語はIかweが普通、②won’t have、あるいはcan’t haveの否定形になります。辞書には「許す、がまんする」とあっても、運用上は「許さない、がまんできない」なのです。
和訳についての注意点ですが、「謝る人を許す」のことではありません(その場合はforgive)。フォーマルに言えば「許容する」のことです。例文にあるように、「争いごと、悪巧みは許せない」と言いたい時や、気に入らないこと、自分に不利なことが起こりそうな時に「そんなことは許さない」と言いたければ、I won’t have [何々] と言いましょう。
考えてみれば、haveの意味の中心は常に「持つ」ですから、不快な状況を持つつもりはないという言い回しは言葉の論理としては理解できます。ただ、表現方法が違うので、日本語話者の私たちには独力では思い浮かばないフレーズです。そこに少し難しさを感じるのは仕方ないですが、表現自体は平易なので、すぐに慣れて使えるようになりますよ。
ちなみに、ニュースではこのフレーズのフォーマルバージョンが出てきます。上で「許容」と言いましたが、haveの代わりにtolerateを使うのです。won’t tolerateやcan’t tolerateと言っていますよ。「…を許容することは断じてない」「…に甘んじるつもりはない」という堅めの言い方で、人、組織、国家などの行動を批判、非難する時に用いられます。
■音声確認
■Today’s One Word
今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!