■can’t hold a candle to [誰々]

「ろうそくを持てない」とは?

■今日のフレーズ

can’t hold a candle to [誰々]

…の足元にも及ばない、…には敵わない

■例文

(1) When it comes to playing the piano, I can’t hold a candle to Mr. Sakamoto.

(ピアノ演奏に関して、私は坂本氏の足元にも及びません。)

(2) John is really knowledgeable, but as a speaker, he can’t hold a candle to Mary.

(ジョンは博学だが、話術となるとメアリーには敵わない。)

■解説・コメント

can’t hold a candle to [誰々]「…の足元にも及ばない、…には敵わない」という意味の定形表現です。直訳は「…に向けてろうそくを持つことができない」ですが、どうしてそんな意味になるのでしょう。

電気がない時代の照明はろうそくでした。その頃、職人の弟子の仕事には、師匠の手元や足元をろうそくで照らすというのがあったそうです。現代の照明のように部屋全体を明るくすることはできませんでしたから、作業や移動をしやすいように、陰を作らない係が必要だったのですね。

「ろうそく照明係」は基本的な業務で、うまく照らせない弟子は「使えないヤツ」だったはずです。匠の技を学ぶ以前の未熟者ということです。これが元となり、can’t hold a candleが「自分にはろうそくで照らして差し上げる価値もない」という謙遜の表現となったのです。

■音声確認

■Today’s One Word

今回は以上です。今日のあなたの精一杯の英語を話しましょう!!

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